スマートウォッチ市場はサムスン強し
Apple Watch、Google Glass……ウェアラブルデバイスシェア早わかり
2014年12月15日 09時00分更新
ウェアラブルデバイス市場は国内40万台
総務省の情報通信白書(平成26年版)によると、日本のウェアラブルデバイス市場は2013年時点で40万台であり、内訳はその他アクセサリーなどが12万台、腕時計・リストバンド型が21万台、眼鏡型が7万台。
一方米国は227万台であり、内訳はその他アクセサリー型が81万台、腕時計・リストバンド型が98万台、眼鏡型が47万台となっている。今後市場は大きく伸びると予測されてはいるものの、現時点では市場規模は小さめのようだ。
ウェアラブル端末の市場予測 | |||||||
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年度 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
メガネ型 | 21万台 | 43万台 | 68万台 | 86万台 | 103万台 | 116万台 | 128万台 |
リストバンド型 | 52万台 | 123万台 | 159万台 | 187万台 | 204万台 | 234万台 | 260万台 |
その他 | 38万台 | 70万台 | 106万台 | 138万台 | 170万台 | 199万台 | 216万台 |
合計 | 111万台 | 236万台 | 333万台 | 411万台 | 477万台 | 549万台 | 604万台 |
平成26年版 総務省 情報通信白書(出典:MM総研「日米におけるウェアラブル端末の市場展望 平成25年」)
MM総研「日米におけるウェアラブル端末の市場展望」(2013年12月)では、ウェアラブル端末の知名度について「よく知っている」「知っている」「名前は聞いたことがある」「知らない・分からない」の4段階で尋ね、「よく知っている」「知っている」「名前は聞いたことがある」の合計数値を「知名度」として算出している。
それによると、日本は27.9%、米国は83.4%となり、米国に比べて日本における知名度はまだまだ低いことが分かる。
また同調査で世界で発売済の101社130製品を装着する部位で分類したところ、46.9%が手首、20.8%が頭という結果となっている。つまり約半数が時計型やブレスレット型などに分類されるというわけだ。
スマートウォッチシェアはサムスンがトップ
調査会社Strategy Analyticsによると、2014年第一四半期までのスマートウォッチ市場は、前年同期から250%増となっている。シェアは、サムスンが71.4%を獲得してトップ。これは、全スマートウォッチの出荷台数約70万台のうち約50万台に当たるという。なおこれにはTizen OS採用の最新モデルの「Gear2」「Gear2Neo」は含まれていない。
現在、サムスンを米ベンチャー企業のPebbleやソニーが追いかけている格好だ。Pebbleやソニーはスマートウォッチにおいてサムスンより先行して発売していたが、シェアにおいては大きく水をあけられている。
一方Googleは、スマートウォッチ向けに設計されたGoogleのAndroid OSベースのオペレーティングシステム「Android Wear」を発表。モトローラやLGがAndroid Wear搭載のスマートウォッチを発表している。
2015年には、いよいよAppleのApple Watchが発売予定となっており、今後のシェアに影響を与えそうだ。ウェアラブルデバイス市場の今後の成熟にも期待したい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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