T教授の「戦略的衝動買い」 第311回

スマホで管理できる整理箱「ニュートラルボックス」を衝動買い！

番号にはウェブサイトのURLも登録できるが……

スキットマン　リビングサイズボックスはより小さなアイテムの収納保管に向いている

高さはDVDサイズなので、DVDラックなどにも収納でき、インテリア的にもビューティフルだ

　同じデジタルタグアプリを活用すれば、少し小振りなDVDサイズの「スキットマン　リビングサイズボックス」も同様に便利に使えるだろう。

デジタルタグアプリで同じようにコンテンツを撮影し、デジタルタグを割り振って管理ができる

筆者は知らないうちにどんどん数が増えたUSBメモリーを収納管理している

あまり普段は使わないペンなどのコレクションを収納するにも最適だ

　もちろん箱の外側には任意の3桁の数字を記入する場所が確保されている。筆者は小さなUSBメモリーや筆記具のコレクションの管理に使用してみた。

スマホではデジタルタグの順番にすべての保管・管理物の写真を見ることができる

写真の代わりに3桁の数字に任意のURLを関連付けることもできる

111番を入力してサファリを起動すると、あらかじめ関連付けされたURLサイトに接続する

　デジタルタグアプリは、3桁の数字と写真を関連付けるだけではなく、3桁の数字と任意のURL（ウェブページなど）を関連付けることもできるらしい。

今回はASCII.jpの本連載のページに接続するように関連付けを行なった。任意の商品に割り振った3桁の数字をデジタルタグアプリに入力し、あらかじめ関連付けたウェブサイトに自動的に誘導してくれたら、便利なこともあるかもしれない

　オフィスや自宅の什器、リフィル系アイテムなどに固有番号を割り振り、製造販売元のコンタクト先や補充先などを登録しておけば一発検索に使えるのかもしれないが、任意の3桁の数字を任意のURLと結びつけることが、それほど楽しいのか想像力の乏しい筆者にはもうひとつピンとこなかった。

実はアプリだけあれば
箱はなんでもいい？

今まで何の管理もしていなかった本棚の上の黄色い段ボール箱2個にもデジタルタグの3桁の番号を割り振って使ってみた。普段は中身を簡単に見ることができない場所ほど便利さを感じる

　こうして見てみると、この便利なシステムはデジタルタグアプリさえあれば、特別専用のボックスを必要としていないことに誰もが気づくだろう。

　実際には、自室天井近くに積み上げた中身のしれない未開のワンダーランドBOXの中身や、どこに何が入っているのかさっぱり分からない引き出しの中身などに3桁の番号を割り振って整理しておくときっと便利なのかもしれない。

　確かに中身があまり変わることのない長期収納系や季節ごとにだけ入れ替わる再使用商品には便利そうだが、頻繁に中身の変わる収納物は写真データの更新は厄介そうだ。

　　デジタル人間が考えれば、手書きのデジタルタグをスマホのデジカメ機能でOCRスキャンしたり、デジタルタグ周囲に多少の小細工をすることで、自社製品以外の段ボール箱を使えなくすることなどいともたやすくできそうだ。

悪ノリで、引き出しにも700番台のデジタルタグ番号を割り振ってみた。これも使えそうだ

特にキングジムのニュートラルボックスを買わず、ごく普通の家庭にあまっている宅急便の段ボール箱や紙袋でも代用できる。しかし、ニュートラルボックスはハード的にも極めてよくできた段ボール箱で、バリエーションも豊富。コスパも最高だ

　しかし、ニュートラルボックスは、人間の目が見て判断した数字を、人がスマホに入力し、マッチングした画像を表示するというアナログ感覚を大事にしているところが面白い。

　ダンボールを独占販売して、結果的にはユーザーメリットやビジネスワールドをシュリンクさせるような、みみっちいことには感知しない王様（キング）のビジネススタイルだ。

記事掲載当初、実際の使い方とは異なる表記がありました。お詫びして、訂正いたします（2016年1月25日）

今回の衝動買い

アイテム：「ニュートラルボックス」と「スキットマン　リビングサイズボックス」

価格：700～1300円（ニュートラルボックス、税抜き）
　　　680円／850円（スキットマン　リビングサイズボックス、税抜き）

T教授

　日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
　T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。