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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第110回

AQUOS、ARROWS、DIGNO 国産スマホのスピードは?

2014年12月08日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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大画面の片手操作は遅いという見方は古い?
文字入力でAQUOS ZETAが40秒切り!

 文字入力テストは、Gmailの新規作成画面で、下記のいつもの文章を入力する。

「お世話になっております。ライターの小林です。明日の13時にASCII.jpの件、よろしくお願いいたします。」

 こちらも片手操作で3回勝負。計測もストップウォッチを使う。入力時は予測変換を使わず、全文を入力する。なおキーボードの設定は初期設定のままだが、ARROWS NXの手書き入力はオフとし、3機種ともフリック入力で行なった。

 結果は以下の通り。

  AQUOS ZETA ARROWS NX DIGNO T
入力プログラム iWnn IME SH-edition Super ATOK ULTIAS Ver.1.1.0 iWnn IME Ver.2.4.0
最速タイム 39秒89 40秒09 43秒54
平均タイム 45秒64 43秒76 48秒35

 5.5型液晶で横幅が約76mmと一番大きいAQUOS ZETAが最速タイムで39秒89! 40秒を切る機種は本連載でもベストの記録だ。操作時は明らかに幅を感じるし、キーボードが右に寄っているとはいえ、端のボタンや変換候補までは指が届きにくい。

AQUOS ZETA

ARROWS NX

DIGNO T

 しかしなぜか誤入力がまったく無い。入力中に不思議に感じるほど、スムーズに操作できた。端のボタンは押すときやフリック時に「誤操作が起きそうだな」と感じるのだが、それをことごとく良い意味で裏切る。細かいチューニングのおかげかもしれない。

 続くARROWS NXもなかなかの好成績。こちらも横幅約74mmと大型端末ではあるのだが、片手操作でスムーズに入力できる。ただしキーボードの幅を調整していないので(設定で可能)、そのぶん、AQUOS ZETAより端のボタンが押しづらい。

 また若干タッチパネルの感触にブレーキがある感覚で(画面が濡れているときにはそのおかげで操作しやすいのだが)、わずかな差でAQUOS ZETAに遅れた印象。もっとも平均タイムではこちらが上だった。

 DIGNO Tは片手操作をしやすいのだが、入力時のレスポンスが明らかに遅い。これはスペックの差が出た形。さらに5型以上の機種に慣れていると、キーボードが逆に窮屈にも感じる。「い」と「お」の押し間違いが目立った。

 このあたりは慣れの差もありそうで難しいが、もはや大画面スマホの片手操作も、スペックやメーカー、IMEの細かい調整で快適になるのだと感じた。

起動時間が早いのはAQUOS
派手なのはDIGNO T

 起動時間は電源ボタンを長押し→ロック画面の表示までを計測。これも3回勝負で、ストップウォッチを使う。

  AQUOS ZETA ARROWS NX DIGNO T
最速タイム 21秒09 31秒12 28秒28
平均タイム 21秒14 31秒20 28秒36

 AQUOS ZETAが21秒台でトップ。ドコモとAndroidのロゴが表示、Androidのロゴはすぐに消えるが、ドコモのロゴは表示し続け、その後防水の注意表示となる。最後にAQUOSのロゴが表示されてロック画面へ。

 2位はDIGNO T。こちらはDIGNOとAndroidのロゴがしばらく続き、その後、派手な赤い背景のワイモバイルのロゴがまたしばらく表示。そして黒い画面(消灯したのかと誤解しやすい)になり、ロック画面へ。ロゴが少ないわりに、「派手!」と印象が残る起動だ。

 3位はARROWS NX。起動の流れはAQUOS ZETAと同じで、ドコモとAndroidのロゴが続き、やはりAndroidのロゴがすぐに消える。ドコモのロゴだけが続き、防水の注意表示、最後にARROWSのロゴがアニメーションとともに表示されロック画面へ。

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