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5K iMac実力レビュー これは史上最高のRetinaマシンだっ!

2014年12月24日 11時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

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グラフィック性能の高さもラブリー♥

 ディスプレーだけでなく、スペックの高さも見逃せない。

 今やウェブサイトで情報収集したり、誰かとコミュニケーションを取ろうとしたときに、パソコンを立ち上げるよりスマートフォンやタブレットのほうがパソコンよりも手軽で手っ取り早い時代だ。それでもなお、パソコンを選ぶ理由はまだ多く、Macならクリエイティブワークのために使っているという方も大勢いる。

 そこで最も求められるのは、少しでも早く快適に作業を終わらせてくれるという処理性能。特にグラフィック性能の高さは魅力だ。

 ……といっても、iMacもここ5年ほど、筐体の薄さを実現するためにモバイル向けのGPUを採用しつつあり、5K iMacでもモバイル向けの「Radeon R9 M290X」(カスタム注文でM295Xにアップグレード可能)を備えている。

 そのため「ごんぶと」なハイエンドのグラフィックカードがささったWindowsのゲーミングPCなどにはかなわないものの、5K iMacがRadeon R9 M290X初採用となるハイエンド機となっており、Macの中ではMac Proに次ぐグラフィック性能を誇る。ノートの最高峰である15インチMacBook Proと比べると、7月にリリースされた新モデル(Mid 2014)でひと世代前の「GeForce GT 750M」を継続採用したのでその差が開いた感じだ。

 Mac mini(Late 2014)と、手持ちの機種で恐縮だが15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(Late 2013)でベンチマークを取って比べてみたので参考にしてほしい。

GeekBench 3.2.2

CompuBench 1.5.6

CINEBENCH R15

GFXBench

BlackMagic Disk Speed Test

GeekBench 3.2.2
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
Single-Core 3873 3833 3053
Multi-Core 12397 14782 6399
CompuBench 1.5.6
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
Face detection 4.023 5.097 2.198
TV-L1 Optical Flow 1.218 1.802 0.765
Ocean Surface Simulation 79.829 88.526 39.19
Particle Simulation - 64k 35.903 40.983 21.268
T-Rex 0.46 0.645 0.258
Video Cpmposition 2.245 2.286 1.054
Throughput 6.411 5.898 2.629
CINEBENCH R15
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
OpenGL 89.18 58.18 25.92
CPU 543 566 269
GFXBench(ハイレベルテスト)
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
マンハッタン 2105 1232 1676
ティラノサウルスレックス 3350 2256 3354
GFXBench(ローベルテスト)
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
算術論理装置 1812 1795 1802
アルファブレンド 42229 16606 5595
ドライバーオーバーヘッド 1800 1785 1801
フィル 64418 15848 8006
GFXBench(特殊テスト)
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
品質のレンダリング 4408 4421 3693
BlackMagic Disk Speed Test
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
Mac mini
2014 Late
WRITE 316.8 858.7 107.2
READ 672.3 880.2 105.9

 筆者自身の仕事で言えば、4Kサイズの360度動画を扱う際、レンダリングが短くなったのがかなり魅力だと感じた。360度映像は、小型カメラの「GoPro」を6台正六面体に組み合わせて撮った6つの映像をMacに取り込み、ソフトウェアで重なる部分を見つけてくっつけて、レンダリングするという流れで制作する。このレンダリングをGPUで加速して、待ち時間を短縮することが可能だ。

 41秒の元ソースの場合、15インチ Retina(Late 2013)では4分11秒、5K iMacでは2分55秒と1.4倍ほど短縮できた。今まで4、5分のものをレンダリングしたところ1時間半かかったこともあったので、1.4倍に短縮できるなら大歓迎だ。

「AutoPano Video」という360度動画作成ソフトを使って編集する

レンダリングをGPUで加速して、待ち時間を短縮することが可能だ

BlackMagic Disk Speed Test
種別 5K iMac MacBook Pro
Retina 2013 Late
AutoPano Video レンダリング 2.55.33 4.11.07

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