AC/DC両対応で車でも充電可能! 出力はAC×2とUSB
QUBEへの充電は、AC100VまたはDC12V/24Vの2電源入力に対応する。DC12V/24V入力は、車載シガーライターソケットからの充電にも対応するので、停電時など、コンセントからの給電が望めない状況でも、車を使っての充電に切り替えられる。
一方、出力はAC100V×2+USB 5V/2.1A。非常時には、コンセントからの給電が必要な、テレビやラジオ、ノートPCといった各種家電を接続して駆動させることができる。消費電力は100W未満に限定されるので、身の回りの比較的小電力な家電に適しているといえるだろう。
さらに、タブレットやスマホなど、USBからの充電が必須なデバイス用にUSBポートも用意。なお、多数のUSBポートを持つ充電器があれば、AC経由で複数機器を同時に充電できる(合計消費電力100W未満が前提)。
オフィスなどに設置されることを前提としているので、一部署ぶんのスマホ充電を一手に引き受けられるのは、非常にありがたい。
どちらかと言えば非常用/普段づかい兼用
QUBEの利用目的は、充電だけではない。注目したいのは「簡易UPS機能」だ。
“簡易”とされているだけに、本格的なUPSの性能にはさすがに及ばない(停電から給電までに約0.2秒かかる)ものの、たとえばノートPCやタブレットなどバッテリー内蔵のデバイスをQUBEに常時接続しておけば、突然の停電が発生した場合でも、「いざそれらを使おうとしたときにバッテリー切れ」という憂き目に遭うことはない。
具体的には、部署単位でQUBEを1台導入しておき、電源タップをつないでいつもはノートPCやスマホ、タブレット、モバイルバッテリーといったデバイスの充電、そしてラジオへの給電を担わせておく。そして非常時には、自動的にバッテリーとして本来の役目を果たしてくれるというわけだ。
また前述したように、電源が正常に行き渡っている限りは、機器をつないでいてもバッテリーはスルーされるので電池は傷まない。逆にQUBEは鉛蓄電池なので、コマメに満充電状態にしておくほうが望ましいから、QUBEを常時充電状態にしておくほうがいいだろう。
そして案外重要なのが、QUBEのデザインは決して野暮ったくないので、UPSのように人目から隠すように机の下に置いておく必要もなく、オフィスや自宅で邪魔にならない場所に適宜設置できること。
キャビネの上など、各種充電ケーブルが脱着しやすい&小型デバイスをそのまま周囲に置いておける場所があればベターだ。据え置き型のバッテリーとしては、普段遣いも視野に入れた珍しい製品と言えるだろう。