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オフィスの見える場所に常駐させ、非常時は便利なバックアップ電源に

いざという時に持ち出せる大容量バッテリーQUBE

2015年01月15日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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QUBEに、新型モバイルプロジェクターQUMI Q5 Refreshを接続中。このまま2~3時間投映できるので、電源が望めない場所でも映画を1本鑑賞できる計算だ

AC/DC両対応で車でも充電可能! 出力はAC×2とUSB

 QUBEへの充電は、AC100VまたはDC12V/24Vの2電源入力に対応する。DC12V/24V入力は、車載シガーライターソケットからの充電にも対応するので、停電時など、コンセントからの給電が望めない状況でも、車を使っての充電に切り替えられる。

 一方、出力はAC100V×2+USB 5V/2.1A。非常時には、コンセントからの給電が必要な、テレビやラジオ、ノートPCといった各種家電を接続して駆動させることができる。消費電力は100W未満に限定されるので、身の回りの比較的小電力な家電に適しているといえるだろう。

 さらに、タブレットやスマホなど、USBからの充電が必須なデバイス用にUSBポートも用意。なお、多数のUSBポートを持つ充電器があれば、AC経由で複数機器を同時に充電できる(合計消費電力100W未満が前提)。

 オフィスなどに設置されることを前提としているので、一部署ぶんのスマホ充電を一手に引き受けられるのは、非常にありがたい。

AC100V×2+USB 5V/2.1Aの出力が可能なので、基本は3台の機器を接続しての駆動または充電ができるわけだが、写真では急速充電器を使ってスマホやデジカメなど6台同時給電に挑戦

どちらかと言えば非常用/普段づかい兼用

 QUBEの利用目的は、充電だけではない。注目したいのは「簡易UPS機能」だ。

 “簡易”とされているだけに、本格的なUPSの性能にはさすがに及ばない(停電から給電までに約0.2秒かかる)ものの、たとえばノートPCやタブレットなどバッテリー内蔵のデバイスをQUBEに常時接続しておけば、突然の停電が発生した場合でも、「いざそれらを使おうとしたときにバッテリー切れ」という憂き目に遭うことはない。

 具体的には、部署単位でQUBEを1台導入しておき、電源タップをつないでいつもはノートPCやスマホ、タブレット、モバイルバッテリーといったデバイスの充電、そしてラジオへの給電を担わせておく。そして非常時には、自動的にバッテリーとして本来の役目を果たしてくれるというわけだ。

QUBEの簡易UPS機能により、コンセントからの給電が絶えた場合でも、接続していたノートPCなどデータが消えてしまうことはない

 また前述したように、電源が正常に行き渡っている限りは、機器をつないでいてもバッテリーはスルーされるので電池は傷まない。逆にQUBEは鉛蓄電池なので、コマメに満充電状態にしておくほうが望ましいから、QUBEを常時充電状態にしておくほうがいいだろう。

 そして案外重要なのが、QUBEのデザインは決して野暮ったくないので、UPSのように人目から隠すように机の下に置いておく必要もなく、オフィスや自宅で邪魔にならない場所に適宜設置できること。

 キャビネの上など、各種充電ケーブルが脱着しやすい&小型デバイスをそのまま周囲に置いておける場所があればベターだ。据え置き型のバッテリーとしては、普段遣いも視野に入れた珍しい製品と言えるだろう。

意外に(!?)スタイリッシュな外見なので、オフィスで目に付くところに置いておいても決して奇異な印象は受けない

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