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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第14回

格安SIMも使える最新モバイルルーター「Aterm MR03LN」を単体購入!

2014年12月04日 12時00分更新

文● 正田拓也

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現状、Aterm MR03LNでmineoは使用できない

mineoのSIMを入れると残念ながら「未接続」のまま。状態は変わらない

mineoのSIMを入れると残念ながら「未接続」のまま。状態は変わらない

 Aterm MR03LNはSIMフリー機か否か、という議論はネットでも見かけるが、ドコモのネットワークを使った格安SIMは問題なく使え、イーモバイルのSIMも使えることが確認されている点で自由度は高いだろう。

 ただし、残念ながらauのネットワークを使ったmineoで動作は確認されていない。

 筆者もmineoのSIMを挿入してみたが、ネットワークをつかむ様子はなし。接続したPCから設定画面を開いたがAPNの設定ができず、PIN認証を要求してくるがSIMカードの台紙にあるPINを入力しようにも入力画面がグレーアウトされてしまっており、設定ができない状態。他のSIMを挿入して事前にAPNを設定して、SIMだけmineoに交換しても接続はしなかった。

 SIMフリーかどうかはさておき、12月3日時点の最新ファームの2.1.1ではmineoは利用できないことは確かなようだ。

低消費電力のBluetoothテザリングで24時間利用も可能!

 さて、実際に利用してみよう。APNの設定を行ない、接続するPCとの無線LAN側の設定が済めばすぐに利用できる。

APNの設定や切替は接続したノートPCのウェブブラウザーから行なう

APNの設定や切替は接続したノートPCのウェブブラウザーから行なう

APNの設定項目。「高度な設定」を選ぶと項目が増える

APNの設定項目。「高度な設定」を選ぶと項目が増える

ドコモのネットワークを掴んでいる場合はこのような表示が出る

ドコモのネットワークを掴んでいる場合はこのような表示が出る

 最初の電源オンやSIMを交換した後は起動から実際に通信ができるようになるまで時間がかかるが、通常ではそれほど時間がかからない。

 長時間通信を行なわない場合に休止状態になるが、復帰には電源ボタンを押してから12~13秒程度の時間で通信が可能になる。

本体のディスプレーはタッチパネルとなり、いくつかの設定ができる。無線LANとBluetoothの切替もここでOK

本体のディスプレーはタッチパネルとなり、いくつかの設定ができる。無線LANとBluetoothの切替もここでOK

 Aterm MR03LNの特徴として、無線LAN以外にBuetoothテザリングも可能な点が挙げられる。消費電力は有利だが、電波の混雑という面ではBluetoothも2.4GHz帯なのであまり関係ないかもしれない。

 もともと小型軽量ボディーの割に電源が持つようで、連続動作時間はWi-Fiテザリング時で12時間、Bluetoothテザリング時で24時間となっており、実際に外出時にまる1日使っていても満充電していれば、途中で電池が切れて困ったということはない。

 無線LAN側の設定もWPSとNEC独自の「らくらく無線スタート」に対応しているため、WPSに対応した機器を接続するのは簡単である。

IPv6に対応した格安SIMのIIJmioで接続。ウェブサイトにアクセスしたところ、ちゃんとIPv6で接続していることが確認できた

IPv6に対応した格安SIMのIIJmioで接続。ウェブサイトにアクセスしたところ、ちゃんとIPv6で接続していることが確認できた

 なお、IPv6に対応していることもMR03LNの特徴である。現状はまだこれといった使い道はないかもしれないが、IPv6に対応している格安SIMとセットで使えば簡単にIPV6で接続が可能だ。

次ページへ続く、「速度を測定! 下り4Mbpsオーバーでの接続を確認

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