構造改革をやり切る年
ソニーの平井社長は、社長就任3年目となり、第1次中期経営計画の最終年度となる2014年度を、「構造改革をやりきる年」と位置づけている。そして、「財務体質を改善し、次の2015年度からの3年間を成長フェーズへ移行し、持続的に収益をあげられる企業へと変容するために、問題を先送りしないことを社内に徹底していきたい」とする。
ソニーの業績回復には、モバイル・コミュニケーション分野の回復なしには成しえない。
今回のIR Dayでは、唯一、モバイル・コミュニケーション分野の2017年度の経営数値目標が明らかにされなかった。
「2017年度の経営数値目標や、構造改革のロードマップについては、今後詳細を策定し、2014年度中に発表する」(ソニーモバイルコミュニケーションズの十時社長)として、中期経営計画を改めて策定している様相を伺わせる。
「ソニーのミッションは、商品やコンテンツ、サービスを通じて感動をもたらすことである」と平井社長。モバイル・コミュニケーション分野の構造改革を進め、1モデルあたりの効率性を高めながら、ソニーらしい製品づくりを維持できるかが腕の見せどころである。
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