このページの本文へ

KDDIなど6社、クラウドソーシングのランサーズに総額10億円を出資=グリー、コロプラ、GMO、インテリジェンス、グロービス

2014年12月02日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 クラウドソーシングのランサーズは2日、KDDIなど6社から総額約10億円の大型調達を発表した。

 KDDI、グリー子会社グリーベンチャーズ、ゲーム会社のコロプラ、人材会社のインテリジェンスホールディングス、GMO子会社GMOベンチャーパートナーズ、ベンチャーキャピタルのグロービス・キャピタル・パートナーズの6社。KDDI、グリー、インテリジェンスの3社とは業務提携関係を締結する。

 KDDIは今年2月に中小企業向けの業務支援でランサーズと提携、4月には2社共同で地域特化型マッチングサービス「ランサーズプレイスβ版」の運営を開始していた。

 今回の業務提携を通じ、KDDIは子会社「KDDIまとめてオフィス」の付加価値を付ける狙い。都市部のみならず、地方の中小企業からフリーランスへの発注を増やしていきたいという。

 グリーやコロプラといったモバイルゲーム会社は、ゲームに使われるイラストやウェブのランディングページなど制作業務のクラウドソーシング化を進めることで、人的リソースの流動化を進める。

 ランサーズでは調達資金を人材採用やシステム開発などに充てるとともに、フリーランスとして働いているサービス利用者の活動を支援するためのコミュニティーづくりも充実させたいとしている。海外展開も視野に入れており、2~3年内の展開可能性についても「ありうる」(同社広報)と話す。

 ランサーズは2008年にサービスを開始し、利用者数が約42万人を超える国内クラウドソーシング大手。利用企業は10万社超。今年8月には法人向けのプラットホーム「ランサーズオープンプラットフォーム」を開設。APIを通じて他社が事業展開できる形で、クラウドソーシングビジネスの規模拡大をはかっている。


■関連サイト

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中