G-Tune:Garageが視線追跡システムの常設コーナーを設置

G-Tune:Garageが視線移動で操作するPCの常設コーナーを設置

文●ASCII.jp編集部 北村

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 マウスコンピューターのダイレクトショップ「G-Tune: Garage秋葉原店」が、視線移動だけでPCを操作するアイトラッキング機能を体験できる常設コーナーを設置、29日から稼働させる。

「G-Tune: Garage秋葉原店」に、視線追跡システムを体験する常設コーナーがオープン

 常設コーナーのマシンには、アイトラッキングシステム 「Tobii EyeX」が導入されており、従来指やマウスで行なっていたクリック、スクロールなどの操作を、視線で行なえるようになっている。

 「Tobii EyeX」は液晶ディスプレーに貼り付けたセンサーが目の動きを捉える仕組み。ちょうどマイクロソフトのKinectを小さくしたイメージだ。PCを操作する人間がなにかを装着する必要はない。

視線移動だけで操作できるアイトラッキングシステム 「Tobii EyeX」

「Tobii EyeX」は、液晶ディスプレーのベゼルに取り付けできるほどコンパクト。接続もUSBなので、設置は非常に簡単

 このマシンでは、地球に迫りくる小惑星などを視線で破壊するゲーム「Eye Asteroids」がプレイできる。実際に筆者も体験してみたが、まず「Game Start」という文字を見つめることでゲームが始まることに驚いた。しばらく見つめていないとゲームが始まらないが、これは誤作動を防止するためだ。

液晶ディスプレーの前に座り、最初に自分の目に合わせて調整する。カメラで目の場所を補足し、3つの赤外線センサーが目の傾きや動きを検知する仕組みだ

 ゲームが始まると、次々と小惑星が迫ってくる。この動く小惑星を目で追うだけで、勝手にロックオンしてレーザーが照射される。

 小惑星を見ているのにロックオンしなかったり、違うところがロックオンされるのではないか? と少々疑いながらプレイしていたのだが、筆者がチラッと視線を走らせただけの小惑星をキッチリとロックオンして破壊できたので、精度は抜群。遅延もなくストレスを一切感じることなく小惑星を次々と破壊できた。


 手が使えず介護が必要な人が、PCを操作できるように開発した技術を転用しているので、その精度はお墨付き。こればっかりは実際に体験してみないと凄さが伝わらないので、秋葉原に行った際にはG-Tune: Garageに立ち寄り、この新しいユーザーインターフェースをぜひ自身で体験してみてもらいたい。

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