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日本のITを変える「AWS侍」に聞く 第9回

クラウドネイティブ世代が語る「プロフ」「やりがい」「楽しみ」

AWS登場に感動はなかった?“クラウドゆとり世代”のぎょりさんに聞く

2014年12月22日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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「AWSが登場した時の感動は私にはないんです」

TECH大谷:今まで連載で出てきた人は、AWSがない時代を知っている人ばかりだったんです。AWSがあって当たり前の人は今回が初めてです。

永淵:小室さん(サーバーワークスの小室文さん)とかと話をしていると、「昔の人たちはAWSが出てきたときにすごい感動した」という話が出てきます。でも、その感動は、私にはないんです。申し訳ないような、寂しいような感じです。

「AWSが出てきたときの感動が、私にはないんです。申し訳ないんですけど」

TECH大谷:そうですかー。「オンプレを知らずに~僕らは育った~♪」と。

永淵:はい。同期と2人で「クラウドゆとり世代」と呼んでいます(笑)。

TECH大谷:じゃあ、日々クラウドを売ってる毎日なんですね。でも、テレアポとか、飛び込みという感じじゃないですよねえ。

永淵:はい。Webからのエントリーや展示会、おつきあいのある会社から紹介されたというお客様にほとんどですね。あとは昔からのお客様が、次はAWSでやりたいねといってくれるケースですかね。

今のサーバーワークスは上位レイヤーのコンサルティング、ネットワークの設計、AWSを使ったシステム構築・導入支援、稼働した後の監視も提供しています。まあ、AWS全部売ってますね。

TECH大谷:でも、永淵さんのようなクラウドゆとり世代は、どうやってクラウド売ってるんですか? だってお客様がオンプレで苦労しているところとかわからないわけですよねえ。

永淵:わかんないです。たぶん「妄想」です。

TECH大谷:ごめんなさい。意味がわかりません(笑)

永淵:プログラミングも「妄想」しながら書くじゃないですか。それと同じで、お客様はきっとこんな課題があるんだろうなあ、クラウドがあったら、こうなるだろうなあという妄想です。

「お客様がこんな課題があるだろうなあと妄想します」

TECH大谷:確かに原稿書く時もそういうとこもありますけどね。

永淵:す、すいません。衣装脱いでいいですか? ちょっと匂いが……。

TECH大谷:失礼しました!たぶん、8人分の匂いがついているんですね。ちゃんと洗っておきます……(ごそごそ)。

で、3年間くらいクラウド売ってみて、どうでした?

永淵:そうですねえー。1・2年目はAWSはなに?とか、従量課金ってどんなもんとかの説明で終わっていました。でも、最近はお客様の方がクラウドについて詳しいということも増えてきたし、サーバーワークスができる部分について具体的な相談ができるようになってきました。

今まではプル型で案件が拾えていたんですけど、AWSを売るSIerやベンダーも増えてきたので、これからはプッシュ型で提案していかないと難しいなあとは思っています。

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