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長時間駆動に加え、QHD+の高解像度

美しい極薄Core Mノート「YOGA 3 Pro」の機能に浸る

2014年12月04日 09時00分更新

文● 山口優

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省電力でもパフォーマンスは十分

 今回試用したYOGA 3 Proは、CPUにCore M-5Y70(1.10GHz)を採用し、8GBメモリーと512GB SSDを搭載している。Core M-5Y70はTDPが4.5Wと非常に省電力なプロセッサーだが、処理性能はTDPが倍以上ある従来のCore i5-4302Yなどより向上しているとされる。

 そこで、いくつかのベンチマークを実行して性能を測ってみることにした。まず、Windows 8.1のシステム評価ツール「WinSAT.exe」(従来のWindowsエクスペリエンスインデックスに相当)では、次のような結果になった。

WinSAT.exeの結果
プロセッサ 7.1
メモリ 7.5
グラフィックス 5.8
ゲーム用グラフィックス 5.2
プライマリディスク 8

Windows エクスペリエンス インデックスの結果

 WinSATの結果を見る限り、従来のモバイルノート並みの性能は期待できそうだ。

 続いてPCMARK 8 HOME ACCELERATEDでは、下図のようにスコアが1731となった。Core i5-4210U(1.70GHz)、8GBメモリー、500GB HDDを搭載する「Lenovo G50」と比べると、スコアが2338なのでYOGA 3 Proが若干劣る結果になった。

PCMARK 8 HOME ACCELERATED 3.0スコア
HOME Score 1731
Test duration 43min 35s
Web Browsing - JunglePin 0.40825s
Web Browsing - Amazonia 0.17533s
Writing 8.4s
Casual Gaming 13fps
Video Chat v2 / Video Chat playback 1 v2 30fps
Video Chat v2 / Video Chat encoding v2 151ms
Advanced Photo Editing part 1 1.1s

PCMARK 8 HOMEのベンチマーク結果

PCMARK 8の「YOGA 3 Pro」と「Lenovo G50」の比較グラフ

 同様に、3DMARKも試してみたところ、「FIRE STRIKE」が349、「SKY DIVER」が1393、「CLOUD GATE」が2719、「ICE STORM」が28590となった。

3DMARKのベンチマーク結果

 また、「CrystalDiskMark」でストレージ性能を計測してみたところ、下図のようになった。SSDを搭載しているということもあってかなり高速。実際に使っていてOSの起ち上がりやアプリの起動などが素早く、かなり快適だった。

「CrystalDiskMark」のベンチマーク結果

 このほか、「FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編」では、次のような結果になった。高解像度でゲームをするのは厳しそうだが、このノートの用途や位置づけを考えれば妥当な結果ではある。

FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編ベンチマーク結果
解像度 品質 スコア 評価
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) 1580 設定変更を推奨
1280×720ドット 高品質(ノートPC) 894 動作困難
1280×720ドット 最高品質 689 動作困難
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 1225 設定変更が必要
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 563 動作困難
1920×1080ドット 最高品質 408 動作困難
3200×1800ドット 標準品質(ノートPC) 340 動作困難

「FINAL FANTASY XIV:A Realm Reboneベンチマーク キャラクター編」の結果

 なお、本機はCore Mプロセッサを搭載しているが、本体にファンを内蔵している。しかし、ベンチマークなどの負荷がかかる処理をしているときも、ファンの風切音は非常に小さく、通常はファンレスかと思うほど静かだった。

省電力プロセッサならではの長時間駆動

 省電力なCore Mプロセッサを採用したことで期待できるのが、バッテリー駆動時間。本製品は、カタログ値で最大約8時間となっているが、実際はどうなのだろうか? そこで、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使ってどのくらい持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのウェブ巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている。

 その結果、電源プランで「省電力」を選んだ場合、カタログ値よりも長く、9時間26分の駆動が可能だった。これならふだんはACアダプターを持ち歩かなくても残量の心配をせずに使えそうだ。

付属のACアダプター。非常にコンパクトでコンセントが格納できる。電源ケーブルはACアダプタのUSBポートに繋ぐスタイル

(次ページ「ライフスタイルに合った使い方ができる高品位ノート」へ続く)

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