パッケージを開けると、英語の説明書が出てきてひと安心。説明書に書いてある手順は以下の通り。
- SIMを電話に入れる
- 通話料無料の963にスマホから電話をかけるとアクティベートする
- 963に電話した後、テキストメッセージで電話番号を受け取ることができる
意外とあっけなく電話が開通し、ほどなくしてテキストメッセージを受信し番号も無事に入手できた。送られてきたメッセージは3通。プロファイルをインストールするためのリンク、留守録を受け取るとき用の番号とパスワードの変更について、そして自分の電話番号が書かれたメッセージだ。すべてフランス語なのでまったく意味がわからず、Google翻訳のお世話になった。
そして次は、データ通信にとりかかった。
- 通話料無料の958にスマホから電話
- 購入時に受け取った紙に書いてある10桁の番号を入力
これだけでOK、のはずがうまくいかず、「TIPS」に書かれていた952にテキストメッセージを送る方法もダメで、1時間ぐらい格闘しつつも諦め翌日にSIMを抜き差ししたら、データ通信ができるようになった。
期間が過ぎてチャージする場合は、売店でプリペイドカードを購入し同じ手順を踏まえれば利用できる。RELAY.だけではなく、街のタバコ店などでも購入できる。
通信費を抑えるのなら現地SIMがオススメ!
今回は仕事による出張で、滞在先で原稿を書くというミッションもあったため、国内でヨーロッパ用のモバイルルーターを借りて旅立ったが、プライベートの旅行ならSIMフリー端末+現地プリペイドSIMがやはりオトクである。
購入した音声通話+データ通信が利用できるSRF LA CARTEのSIMは13.99ユーロ(データ通信は1GB)で原稿執筆時のレートだと約2058円、参考までに海外用Wi-Fiルーターをレンタルするとテレコムスクエアの場合、フランス1ヵ国用を5日間借りると4970円。キャリアの国際ローミングであれば、さらに高くなる。
日本で生活しているときは、マップから乗り換え案内、カフェの場所など何から何までスマホ検索に頼りきって生活していて、スマホのGPSがないと居場所がわからない! 友だちとの待ち合わせにLINEがないと! と、スマホ中心の生活でデータ通信の手段がないと軽くパニックになる人には、プリペイドSIMの使い勝手がちょうどいい。
場所にもよるが海外で終始、スマホを触っていると引ったくりや盗難の危険がある。筆者の知り合いの中年男性も英語が堪能にも関わらず、仕事先のロンドンでティーンエージャーに取り囲まれて、iPhoneをカツアゲされた体験もある(40歳過ぎてカツアゲされると思わなかったと知人談)。日本での生活のように、常にスマホを触っているわけではないが、通信を使いたい状況なら現地のプリペイドSIMは、日本のキャリアの国際ローミングやレンタルのモバイルルーターより安価で通信環境を維持できる。
おまけ:LINEやツムツムのデータは消えなかったよ!
音声付き海外SIMを利用した場合、新しい電話番号が付与されるので電話番号に紐付いたサービスの利用はなにか弊害があるのではと、ドキドキしていたが筆者の環境では変化なし。LINEに登録した日本の電話番号が消去されることはなかった。ただ、この機会に海外限定のLINEスタンプを買いたかったので、残念だった。