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常時起動するPCが新たな提案を生む

前触れなく登場、マウスの超小型スティックPC「m-Stick」開発者に迫る

2014年11月28日 15時15分更新

文● 編集部

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市場をリードし、品質と使い勝手で差別化していく

 一方でまったく課題がないわけではない。

 先行して市場に製品を投入できたマウスコンピューターだが、今後は国内メーカーとしての品質、あるいはしっかりとした日本語対応のサポート、BIOSなどの作りこみといった部分で、差別化が必要になるとマウスコンピューターは考えている。

似た基板が並んでいるが、中央はマウスコンピューターではなく、中国企業が開発した製品。HDMI端子の半田付けの精度、熱伝導シートの位置、LEDの有無といったところに差異がある。今後は品質や日本のユーザーにあった作りこみの部分で差別化していく。

 一例としては、専用BIOSを搭載し、日本語環境に適した2GBメモリー/32GBフラッシュの搭載などに加え、半田付けの精度まで考えた品質といった部分などが挙げられるという。また、不慮の電源喪失などに対応するため、少々コストは上がるが、読み出し専用モードを備えたインダストリー向けのWindowsを使うことで、システムが破損することを避ける工夫も検討している。メーカー保証外だが、microSDスロットやUSB端子を持つことで、カードやUSBメモリーに保存したWindows PEからの起動といったことも可能になるので、緊急時に活用するといったこともできる。

 また、Windows機としてみた場合、ハード的な制約はほぼないが、ストレージ容量の空きスペースの関係で、数GBのファイルが振ってくることもあるWindows Updateにはかなり時間がかかることも考慮し、出荷時点ではなるべく最新の状態のOSを提供するなど細かな配慮も加えていくという。

 マウスコンピューターではこのm-Stickを今後も進化させていく計画だ。Miracast Receiveに対応させ、Chromecastのように使えるようにするというのはそのひとつ。さらにモバイルノートにも利用されている上位CPU搭載モデルや時期Atom搭載モデルなど、継続したラインアップ展開も視野に入れている。

 その用途は個人向けだけではなく、デジタルサイネージや企業導入などさまざまな可能性を秘めている。製品が登場し、そのフィードバックを受け、新しい製品として改善していく、m-Stickはそんな新しい市場を開く製品でもあるのだ。

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