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柳谷智宣の「神アプリの説明書」 第53回

古いiPhoneをネットワークカメラ化できる「あんしん監視カメラ」を徹底解説

2014年11月26日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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5秒ごとに撮影して写真をアップロード
1つのカメラ映像を複数端末から閲覧もできる

 監視をスタートすると、5秒ごとに撮影し、写真データがクラウドに送信される。監視する側の端末で「あんしん監視カメラ」のURLにサインインすると、最新12枚の写真が表示される。タップすればやや拡大表示される。全画面表示したり、ダウンロードできないのが残念なところ。

 「自動更新」をONにすると、5秒ごとに新しい写真が追加される。動画ではないが、現場の雰囲気を知るには十分だろう。「騒音通知音」をONにしておくと、現場の音量が一定以上になるとアラームが鳴る。ペットの監視だと鳴りっぱなしになってしまうが、留守中の自宅やオフィスを監視する時に活用したい。「一覧」タブでは過去の映像をチェックできる。

 1つのカメラの映像を同時に複数の端末で閲覧することが可能。さらに、サインアウトしてほかのアカウントでサインインすれば、複数台のiPhone映像をチェックできる。

閲覧する端末のブラウザーで、表示用URLを開く。もちろん、AndroidでもOK

最新の監視映像が表示される。緑黄赤のゲージは、現場の音量を示している

映像をタップすると拡大表示され、左右をタップすることで前後の映像を表示できる

「自動更新OFF」をタップし、ONにすると自動的に最新の映像が表示される。「自動通知音」をONにすると、一定音量を検知した時にアラームが鳴る

サインアウトする際は、右上の矢印のアイコンをタップする

ほかのカメラでサインインする

12台あれば、家じゅうに設置して、あらゆるところを監視できる

PCだと音量や動きの変化をグラフでチェックできる

 PCサイトにアクセスし、サインインしても、映像を確認できる。スマホと同様、「自動通知音」を有効にすればアラームが鳴る。さらに、一覧画面では、音量や動きの変化をグラフでチェックすることが可能だ。

PCブラウザーで「あんしん監視カメラ」のページを開き、「撮影画像へのアクセス」をクリックする

音量や映像変化率をグラフでチェックできる。アラームも利用できる

 完全無料で広告も入らない無料アプリで、お手軽に監視カメラを実現しているのは素晴らしいところ。反面、サーバーから映像を削除する機能がないなど、やや残念なところもある。他人が管理するクラウドに映像がアップロードされるので、プライベートな場所の監視には向かないだろう。

 とはいえ、ペットや子供の様子が気になるとか、俺のPC誰か触ってない? など、ちょっと留守中の映像をチェックしたいときには活躍する。iPhoneのカメラは一般的な監視カメラとは比べ物にならないくらい高性能なので、広範囲を撮影するのにも利用できる。本格的な監視カメラを購入する前に、これでテストしてみることをお勧めする。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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