インターフェースやセンサーも手抜かりなし
Diginnos DG-D08IWは、インターフェースとしては、microUSB端子とmicroHDMI端子、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットを用意している。センサー類はGPSと加速度センサーの構成。通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応している。
なかでも特に評価したいのは、映像出力用のmicroHDMI端子と、地図アプリ利用時に便利なGPSを搭載している点だ。このふたつについては、3~5万円クラスのモデルでも搭載していない場合が多い。Diginnos DG-D08IWが1万円台の激安モデルであることを考えれば、この構成はお得だと言える。
カメラ機能についてはそれなりだ。フロント/リアそれぞれの有効画素数は約200万画素と控えめなスペック。それでもビデオチャットや文書のメモ代わりには実用的に使える。スナップ用というよりは、あくまでもメモ用として使ったほうがよさそうだ。
Diginnos DG-D08IWの外観や持ち運びやすさ、インターフェース周りを総合的に見てみると、激安モデルとは思えないほどの高い完成度だと言える。高級機のような質感はないものの十分納得できる仕上がりで、好感を持てるデザインだ。
クアッドコアCPUと2GBメモリーで処理能力には余裕あり
Diginnos DG-D08IWはCPUとして、クアッドコアのAtom Z3735F(1.33GHz)を採用している。「BayTrail Refresh」ことAtom Z3700シリーズのなかでは、価格と性能を抑えたエントリークラスのCPUではある。だが、BayTrail Refreshは性能が飛躍的に向上していることもあり、処理能力自体はそれほど低くはない。
メモリー容量は2GBだ。格安タブレットのなかにはメモリー容量が1GBで動作がもたつくモデルもあるが、2GBであれば日常的な作業には支障はない。ただし複数のアプリを同時に起動するような使い方には、ちょっと厳しいだろう。
ストレージの空き容量は少々少ない
Diginnos DG-D08IWを利用する上で最大の懸案事項となるのが、ストレージの容量だ。カタログ上の容量としては16GBとされているが、リカバリー領域として3.6GB利用されているため、Cドライブには実質10.85GBしか割り当てられていない。さらにシステム領域として5GB弱使用するため、ユーザーが利用できる空き容量は6GB弱となっている。詳しくは後述するが、microSDカードやクラウドストレージなどの外部記憶領域の利用が前提となるだろう。
グラフィックス機能としては、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスを利用する。3D機能にも対応してはいるが、それほど性能は高くないため、3Dゲームのプレーは考えないほうがよさそうだ。
(次ページ、「激安モデルながら通常利用には十分なマシンパワー」に続く)