このページの本文へ

本音をぶっちゃけながらレビュー

1万円台で実用的! 8型 Windows 8.1 タブ「Diginnos DG-D08IW」はこう使う

2014年12月15日 08時00分更新

文● 高橋量

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

インターフェースやセンサーも手抜かりなし

Diginnos DG-D08IWはインターフェイス類もしっかり搭載する

 Diginnos DG-D08IWは、インターフェースとしては、microUSB端子とmicroHDMI端子、microSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットを用意している。センサー類はGPSと加速度センサーの構成。通信機能はIEEE802.11b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応している。

 なかでも特に評価したいのは、映像出力用のmicroHDMI端子と、地図アプリ利用時に便利なGPSを搭載している点だ。このふたつについては、3~5万円クラスのモデルでも搭載していない場合が多い。Diginnos DG-D08IWが1万円台の激安モデルであることを考えれば、この構成はお得だと言える。

Diginnos DG-D08IWの左側面。インターフェース類の何もなく、スッキリしている

右側面にはmicroSD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットと音量調節ボタン、電源ボタン

天面部のインターフェースは、ヘッドホン端子とmicroHDMI端子、microUSB端子の構成

Diginnos DG-D08IWは底面部にも何もなく、こちらもスッキリまっている

 カメラ機能についてはそれなりだ。フロント/リアそれぞれの有効画素数は約200万画素と控えめなスペック。それでもビデオチャットや文書のメモ代わりには実用的に使える。スナップ用というよりは、あくまでもメモ用として使ったほうがよさそうだ。

背面に設置されたリアカメラ。有効画素数は約200万画素

リアカメラで撮影した写真。画質についてはそれなりだが、書類のメモとしては十分使える

 Diginnos DG-D08IWの外観や持ち運びやすさ、インターフェース周りを総合的に見てみると、激安モデルとは思えないほどの高い完成度だと言える。高級機のような質感はないものの十分納得できる仕上がりで、好感を持てるデザインだ。

クアッドコアCPUと2GBメモリーで処理能力には余裕あり

 Diginnos DG-D08IWはCPUとして、クアッドコアのAtom Z3735F(1.33GHz)を採用している。「BayTrail Refresh」ことAtom Z3700シリーズのなかでは、価格と性能を抑えたエントリークラスのCPUではある。だが、BayTrail Refreshは性能が飛躍的に向上していることもあり、処理能力自体はそれほど低くはない。

タスクマネージャーの「パフォーマンス」によるCPUの稼働状況。定格動作周波数は1.33GHzで、最大周波数は1.83GHzだ

「CPU-Z」によるCPUの詳細情報

 メモリー容量は2GBだ。格安タブレットのなかにはメモリー容量が1GBで動作がもたつくモデルもあるが、2GBであれば日常的な作業には支障はない。ただし複数のアプリを同時に起動するような使い方には、ちょっと厳しいだろう。

2GBのメモリーを搭載することで、日常的な作業には十分な性能を実現している

ストレージの空き容量は少々少ない

 Diginnos DG-D08IWを利用する上で最大の懸案事項となるのが、ストレージの容量だ。カタログ上の容量としては16GBとされているが、リカバリー領域として3.6GB利用されているため、Cドライブには実質10.85GBしか割り当てられていない。さらにシステム領域として5GB弱使用するため、ユーザーが利用できる空き容量は6GB弱となっている。詳しくは後述するが、microSDカードやクラウドストレージなどの外部記憶領域の利用が前提となるだろう。

試用機ではストレージとして、東芝製の「016GE2」が利用されていた

カタログ上の容量としては16GBと表記されているが、実際にOSで認識される容量は14.9GB。ここからシステムパーティションや回復パーティションの容量が引かれるため、Cドライブに割り当てられる容量は10.85GBとなる

Windows Updateから更新プログラムを適用した直後のCドライブの利用状況。ソフトをインストールしていない状況で、5.99GBの空き容量が残されている

 グラフィックス機能としては、CPU内蔵のインテルHDグラフィックスを利用する。3D機能にも対応してはいるが、それほど性能は高くないため、3Dゲームのプレーは考えないほうがよさそうだ。

「GPU-Z」によるインテルHDグラフィックスの詳細情報


 

(次ページ、「激安モデルながら通常利用には十分なマシンパワー」に続く)

カテゴリートップへ

関連サイト