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スマホで始める「音楽アプリ部」 第63回

漫画家兼ミュージシャン、ピアノの腕を上げようと目論む

スマホでピアノがラクラク上達、その秘密は楽譜アプリにあり

2014年11月23日 12時00分更新

文● ノッツ

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ピアノの練習になぜこのアプリなのか?
その理由はわかりやすさにあり!

バッハの「メヌエット ト長調」(編注:BWV Anh.II/114。近年、ペツォールト作であると修正されました)を選択し再生したところ。再生するとピアノが鳴りながらスクロールし、楽譜に反応して上の鍵盤部分も光るので視認効果もバッチリ

上のボタン操作で再生・停止から、再生スピードの操作もできる。初めはゆっくり再生してじっくり練習するといいかも

ノッツ さっそく再生してみますね……あっ、なるほど! 実際に音が鳴って、譜面どおりにスクロールしてくれるんですね。再生スピードも速くしたり遅くしたりできるし、ピアノの練習にもってこいですね。さらにはどの鍵盤を押さえなければいけないかがわかりやすいし、視認効果が紙のピアノ譜よりもいい!

アンぽん その視認効果ですが、設定でさらにわかりやすくすることができますよ。音符の隣に音名を表示させたり、音符自体の色を音の高さによって変えて表示させることができます。

設定「Show Note Letters」で音名表示したところ。音符の隣に音名が表示される。少し見づらくなってしまうのはご愛嬌……

設定「Use Note Colors」をオンにすれば、音階ごとに音符の色をそれぞれ別に表示することも可能。どの音階をどの色で表示するかも設定することができます

ノッツ パッと楽譜をみても理解するのに時間がかかる僕にピッタリの機能ですね! 五線譜をはみ出した音符って読みにくいんですよねえ……。譜面をただ表示させるだけのアプリと思いきや、いろんな設定ができるんですね!

アンぽん あと地味に便利な機能としては、「Save As Images」機能でしょうかね。表示している楽譜を画像データにして、保存できるんです。その画像データをプリントすれば紙の譜面も作れるというわけですね。

Song Settingsでは色々な設定が可能。視認効果を変える設定から、曲のキーの変更、ピアノの音色の変更などなど。用途に応じて使いわけましょう

Save As Imagesボタンを押せば、表示されている楽譜が画像データに変換されます。こちらは実際に出力した画像データ

ノッツ あ、そういえばこのアプリはMIDIデータを楽譜にするアプリですよね。自作のMIDIデータを読み込ませても楽譜にできるわけですよね。

アンぽん そうですね! たとえば自分でピアノ曲を作って誰かに弾いてもらいたいときは、そのピアノ曲のMIDIデータを読みこませればいいわけです。自分のバンドにキーボードが居て、自作曲のフレーズを教えたい時とかにも便利なんじゃないでしょうか。どうでしょうか、Midi Sheet Music。意外と使い道があるアプリだと思いますが!

ノッツ これはあなどれませんね〜! まず楽譜アプリとして、再生の視覚効果が素晴らしいので、鍵盤のどこを弾けばいいのかわかりやすいし、再生・スクロールの早さも遅くできるから、じっくりと少しづつ練習することもできる。プリセットで入っている楽曲も有名な曲、弾いてみたくなる曲ばかりなのでついピアノの練習をしたくなるアプリですね。でもそれだけではなく、純粋にMIDIデータの楽譜化・画像出力アプリとしてもかなり便利という。

アンぽん そうそう。このアプリでピアノの名曲たちを練習し自分の血肉にして、バシッとピアノで新しい曲作って、さらには打ち込んだ新曲のピアノパートのMIDIをこのアプリで出力してバンドメンバーに渡せばいいんですよ!

ノッツ おおっ!? では次の新曲はかなりピアノが活躍する曲に……? とりあえずは、このアプリでピアノを練習してみます……(ポロン、ポロン)。ぐええ! ギターばかり弾いてたからか右利きなのに右手の指より左手の指の方が動きがよくて両手で上手く弾けない!? というかピアノ自体がめっちゃ下手になってる!!

アンぽん ……。初心に帰ってイチからピアノ練習してください。こんなんじゃ新しい曲が出来るのはいつになるのだろう……今回はこんな感じです。

ノッツ

著者近影

 自宅録音ひとりバンドKNOTSとして地元の工場で働きつつ細々と音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや突如、漫画家になる。音楽誌サウンド・デザイナー、月刊IKKI(小学館)、まんがタイムきららMAX(芳文社)などでマンガ連載、現在までに単行本3冊発表。ごくまれに、音楽ライブ活動もする。

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