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MeeGo後継のJollaが初のタブレットを発表、2時間で目標の出資額

2014年11月20日 09時00分更新

文● 末岡洋子

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 フィンランドのJollaは11月18日、自社モバイルOS「Sailfish OS」を搭載した初のタブレット端末「Jolla Tablet」を発表した。クラウドファウンディングモデルを取ったのだが、発表後約2時間で目標額の38万ドルを達成した(関連リンク)。

Jollaが「Sailfish OS」搭載のタブレットを発表

 本稿執筆時ですでに4000人以上が出資し、合計で目標額の124%となる60万ドルを突破している。提供地域は欧州、米国、インド、中国、香港、ロシアで2015年5月に出荷開始の予定。

目標の出資額はすでに到達している

元NokiaでMeeGoを開発していたチームによる「Jolla」
スマホは2013年末に発売されている

 Jollaは元NokiaでMeeGoを開発していたチームが立ち上げたベンチャー企業(関連記事)。独自開発のモバイルOS「Sailfish OS」の開発とライセンス、Sailfish OSベースの端末の開発を事業とする。2013年末に初の製品としてスマートフォン「Jolla」を発売、今回のJolla Tabletで2製品目となる。

 Jolla TabletはSailfish OS 2.0を搭載、画面サイズは7.85型のIPS液晶、解像度は2048×1536ドットで330ppi。本体サイズは203×137×8.3mm、重量は384gだ。

 Sailfish OSは独立したパネルでアプリを動かすことができるマルチタスク、プッシュ/プル/フリック/タップのジェスチャーによる操作、独自のナビゲーションなどを特徴とする。アプリは「Jolla Store」からも入手できるが、Androidアプリも動作する。

独特のジェスチャーによる操作が可能

 CPUには1.8GHz動作のIntel製Atom、RAMは2GB、ストレージは32GBを搭載する。カメラはメインにフルHD動画の録画も可能な5メガピクセル、前面に2メガピクセルである。Wi-Fi、GPSなどをサポートし、microSDスロット、microUSBポート、イヤフォン端子などを備える。

 資金、製品開発ともに参加型のアプローチをとり、Indiegogoでプロジェクトをスタートした。目標調達額は前述のとおりに38万ドルで、最初の1000人は189ドルで購入でき、次の1000人は199ドルとなる。すでに189ドル枠、199ドル枠は終了しており、2000人の204ドル枠に移行している。

 なお、Indiegogoでは約1年半前にCanonicalがハイエンドスマートフォン「Ubuntu Edge」プロジェクトを目標額3200万ドルで開始、1281万ドルを調達したものの目標額に到達しなかった(関連記事)。製品開発ではコミュニティフォーラム「together.jolla.com」でリクエストなどを出すことができる。コミュニティーによる投票が多いものについては、優先順位が付けられることでユーザーの意見を製品に反映させる。


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