オプティムは11月19日、タブレット向けの定額制電子書籍サービス「タブレット使い放題 powered by OPTiM」を開始した。月額利用料は500円。各キャリア、MVNO事業者、メーカーなどを通じて契約する。なお、ビューワーはApp Storeでダウンロードする形だ。Androidアプリについては12月リリース予定。
タブレット使い放題 powered by OPTiMは「雑誌読み放題の電子書籍」「端末保証」「家族共有カメラアプリ」「クラウドストレージ」「ネットプリント」の5サービスをひとつにまとめている。オプティムではタブレット向けのトータルサービス提供は世界初であることをうたう。興味深いのは、電子書籍として読める雑誌には新刊がないことだ。
新刊をあえて提供しないのは新たなビジネスモデル創出のため
雑誌読み放題サービスは296点揃っている雑誌が読めるというもの。集英社やJTBパブリッシングなど16社が雑誌のバックナンバーを提供し、雑誌によっては過去1年分まで参照できる。用意された雑誌のうち99%は全ページ読める上、端末にダウンロードする仕組みなので、オフラインでも閲覧可能。
新刊を用意していないのは、準新刊雑誌マーケットの創出が理由に挙げられる。ここでいう準新刊は雑誌の最新号から1号以降遅れたものを指す。代表取締役社長の菅谷 俊二氏は「漫画雑誌の場合、漫画/コミック/グッズ販売とマネタイズ方法があるのに対し、情報誌の場合、書店やネットで販売してからセカンドマネタイズがない。準新刊の提供に特化させることで、セカンドマネタイズを実現する」と語る。これにより、出版社に新たなビジネスモデルをもたらし、ユーザーには雑誌の価値を提供していくという。
タブレットを落としても水没させても無料で修理
端末保証はユーザーが購入してから2年以内のWi-Fiモデルタブレットであれば受けられる。自然破損はもちろん、落下破損や水没にも対応し、修理費は無料。
限られたグループでの写真管理ストレージ
家族共有カメラアプリとクラウドストレージは、専用カメラアプリで撮影した写真を家族や友人などの、限られたグループのクラウドストレージで共有できるというもの。さらに撮影写真は月15枚まで無料印刷でき、15枚以上からは1枚5円で印刷できる。
現状タブレット向けのサービスだが、順次スマホにも対応していく予定だ。
