画像の入れ替えも可能!
「Word」の使い方
まずは「Word」から紹介しよう。ファイルアクセスや検索など、アプリの基本操作はExcelもPowerPointも共通している。ファイルを読み込むと、すぐに編集画面が開く。特殊なフォントが利用されている場合は、正確に再現できない可能性があるというメッセージが表示される。
Wordファイルは.docx形式に対応し、画像や表はもちろん、グラフやスマートアート、脚注などもそのまま表示できる。変更履歴など一部の機能は、プレミアム機能となっており、利用するにはOffice365の契約が必要になる。.doc形式は読み込みが可能。編集する場合は、.docxへ変換するように促される。そのほか、テンプレートの.dotや.dotxも編集可能。テキストファイルやHTML、PDFなどのファイルには対応していない。
テキストの編集はもちろん、色の変更、下付き文字などの特殊な書式、校正ツールなども入力できる。新しくファイルを作成することもでき、テンプレートも利用できる。以前の「Office Mobile」とは違って、画像の差し替えも可能だ。
iPhone版では、リフロー表示もサポートしている。スマホの画面に最適化し、閲覧・編集ができる機能だ。ヘッダーや画像を追加するなど、レイアウトが変わるような操作を行なうと、自動的に印刷レイアウト表示に戻る。
オフラインでの編集も可能。とはいえ、あらかじめ一度開いておき、データをダウンロードしておく必要はある。その後はインターネットにつながっていなくても編集できる。オンラインになると、自動的にファイルがアップロードされるので手間もかからない。
ちなみに、マクロは本アプリでも対応していないが、これは仕方のないところだろう。そのほか、スタイルや文末脚注、キャプション、目次の追加や編集は行なえない。またスペルチェックはできるが、文章校正は非対応。スマホなので、ウィンドウの分割も当然できない。
編集したファイルをメールで送信!
クラウド経由も可能
編集したファイルをほかのユーザーと共有することもできる。WordもしくはPDFファイルとして添付するほか、クラウドを利用してURLのみを送信することも可能。その際、Wordファイルの編集を許可するかどうかを選択できる。
以上が「Word for iPhone」の説明書となる。本格的な文書編集が可能になり、外出先での作業の幅が広がりそう。マイクロソフト謹製らしい完成度で、動作も軽快。文句なしの神アプリとなっている。次回は、「Excel for iPhone」と「PowerPoint for iPhone」を2本一緒に紹介する。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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