このページの本文へ

今度こそあの頂へ! ミクGTプロジェクト7年目の正直 第23回

天使のミクさんがSUPER GTで2度目の女王戴冠!

2014年11月26日 17時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

関係者インタビュー

安藝貴範代表

 とにかく練習走行がダメで、予選はギャンブルで戦ってと、気を抜ける場面がまったくありませんでした。精神的な疲れが体を覆ってましたが、チャンピオンになれたので吹っ飛びましたね。

 決勝レースでは、オープニングラップで片岡選手が31号車を抜いたり、後半、谷口選手が21号車を抜いてからずっと抑えたりと、見せ場は結構ありました。もてぎでのレース自体は11号車にはかないませんでしたが、なんとか3位入賞で王座奪還できました。みなさんの応援に感謝します!

片山右京監督

 苦しくて苦しくて、ハラハラドキドキの最終戦でしたね。金曜日の練習走行で(セッティングの)狙った方向性がダメでした。それが土曜日の朝まで続いたので、予選はソフトめのタイヤにしたら3位までいけました。

 決勝、朝のフリー走行でも3位で、一見するといい位置だけど、朝あのタイムということは午後からダメになるということなので。最初は35周くらい片岡選手で引っ張りたかったけど、スタートしてすぐにダメだとわかりました。片岡選手も谷口選手も薄氷を踏むような状況の中で順位を守ってくれたので、なんとかチャンピオンになれましたね。今年は本当に浮き沈みが激しかったけど、苦しいときに踏ん張ってポイントを重ねられたことが、この結果に繋がったんだと思います。

 もちろん、どんなときでも支えてくれるファンの声援にも勇気づけられました。応援ありがとうございました。

大橋逸夫 ゼネラルマネージャー

 今回のレースはもともとターゲットではなかったチームが上位に出てきたりして、最後までやきもきさせられました。距離が短かったこともあって作戦もシンプルでしたが、なかなか周りも速くて、最後はブレーキもタイヤもボロボロになりながら谷口選手がなんとか21号車から逃げ切ってくれて、見事3位でチャンピオンを獲ってくれました。欲を言えばチームタイトルも獲りたかったですね。

谷口信輝選手

 2位以下に9ポイントの差をつけていましたが、むしろ我々が追いかけなきゃいけない、そんなレースでした。11号車が速すぎたので、優勝はあそこだろうと予想して、我々は最低でも3位以上にならなきゃいけなかったんですが、金曜日から不調が続いて、これはまずいなと。予選でようやく帳尻があってきたので、決勝レースでうまくいくかと思いきや、前に追いつけ追い越せというよりも、ひたすら後ろを気にするレース展開になってしまいました。なんとか3位をキープできて、ギリギリでしたがチャンピオンになれて、とてもうれしいです! 1年間、この日のために戦ってきたので。

 2011年のときはクルマが速かったので、勝って当然みたいなところがありましたけど、今年はほんとに限界ギリギリで、運がちょっとだけライバルに勝ったかな、という感じですね。とにかくホッとしています。

片岡龍也選手

 もう、うれしい以外なにもありません! 決勝レースは、気温が予想より上がってしまったことで、選択したタイヤが苦しくなることはわかっていたんですが、それでもドライバー、メカニック、チーム全体が一丸となって、目標だった3位を獲得できました。今日よりも金曜日から土曜日の午前中までのほうが厳しかったです。一度失ってしまった流れを再び作って取り戻せた、予選で3位になれたのが最終戦のターニングポイントだったと思います。

 2012年にこのチームに入ってから、決して悪いわけではないけれどアドバンテージがあるとも思えなかったBMW Z4 GT3で、タフなシーズンが続きましたが、いろんなものの準備が整ったからこそ、今回こうしてチャンピオンになれたのだと思います。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ