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11型からのステップアップに最適な13型ノート

有線LANと外部端子が外出先で強い味方になる「dynabook R63」

2014年12月11日 08時00分更新

文● ASCII.jp編集部 北村明弘

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縦幅が短いが打ちやすいキーボード
性能もCore i7とフルHD搭載で文句なし!

 電源を入れて気が付いたのだが、本体にWindows 8 Proのロゴシールが貼られているにもかかわらず、起動したOSはWindows 7 Professionalだった。ビジネスユースではインターフェースが大きく変わったWindows 8より、XPやVistaとさほど変わらないWindows 7のほうが好まれるため、むしろこれはありがたい。

 とはいえ、不思議に思ったので調べてみたら、ライセンスOSはWindows 8.1で、ダウングレード権を行使している状態だった。必要があればWindows 8.1にすることもできるため、多くのユーザーの要望に応えられるだろう。

 Windowsを起動した時、デスクトップやスタートにメーカーオリジナルソフトがずらずらと並んでいないのも評価できる(まったくないわけではない)。使いもしないデスクトップマスコットや、初心者向けのヘルプ、プロバイダーの宣伝などがないぶん、非常にスッキリしている。

 液晶はノングレアタイプ。最近のノートは光沢タイプが増えてきたが、ビジネス向けにはノングレアのほうが適している。解像度もフルHDになので、エクセルなどの表計算ソフトで表示できるセルの数が多いのは重宝する。

液晶は13.3型のノングレアタイプ。最大解像度はフルHD(1920×1080ドット)。ちなみに、FNキーを押すと、液晶上部にガイドが表示される。わざわざファンクションキーに目を落とさなくてもいい。このガイドはマウスでクリックすることもできる

 キーボードはアイソレーションタイプで、奥行き方向がわずかに狭くなっているが、横方向のキーピッチはしっかりと19mmを確保している。キーストロークも1.5mmあり、実際に入力しやすかった。

 アイソレーションタイプは、キーの隅のほうを押すと、いくら押しても反応しない粗悪なものが他社の一部の製品にある(とくに小指で押すAやZのキー)のだが、この「dynabook R63」のキーは、どんな押し方をしてもきちんと入力された。文字入力が非常に多い記者兼編集者の私にとってこれは重要だ。

キー1つ1つが独立したアイソレーションタイプのキーボード。奥行き方向がわずかに狭くなっているが、横方向のキーピッチはしっかりと19mmを確保している

 ポインティングデバイスはアキュポイントとタッチパッドの両方を搭載している。タッチパッド操作に慣れている筆者は、それほどアキュポイントの必要性を感じなかったのだが、キーボードからいちいち手を離さないと操作できないタッチパッドに比べ、アキュポイントは、ホームポジションに指を置いたまま操作できるので、わずかにカーソルを移動させる程度の操作には便利だと感じた。

青い棒状のものがアキュポイント。キーボードから手を離さずマウス操作ができるので、使いこなせば便利

 搭載しているCPUは「Core i7-4510U」(2.00GHz)で、メモリーは8GB。これはビジネス向けとしては十分すぎる性能だ。Core i3やCeleronを搭載したノートと比べ、ファイルの圧縮解凍や画像編集の処理が圧倒的に早い。たいていのビジネス系ソフトは快適に動作するはずだ。

 小型マシンでは省かれがちな有線LAN端子を搭載しているのもポイントだ。出張先のホテルに無線LANがなく、有線LANが部屋の壁から1本だけ出ていることも多い。

 また、外部ディスプレー出力が2種類用意されているため、大型ディスプレーへの接続やプロジェクターを利用しやすい。会議で、スーツを着た偉い人を相手にプレゼンしなければならない時に大いに役に立つ。

本体左側面に、D-sub15ピンとHDMIの外部出力端子を用意。外出先で会議をする場合でも、2系統あればどちらか一方が使えるはずだ

右側面には有線LANを装備。出張先などで有線LANしかない環境でもネットが使える。SDカードリーダーがあるのも、カメラの画像を取り込むことが多い筆者にはうれしい装備だ

 唯一の難点は、底面に排熱用のファンが配置されていることだ。今どきのノートPCは、膝の上で作業することを考慮して底面にファンや排熱口を設置しない設計になっている。

本体底面に排熱口があるのが残念。膝や机が熱くなる

 筆者は、出張先のホテルに備え付けられた机と椅子が体に合わず、ベッドの上でノートPCを広げて作業することがよくある。そんな時底面に排熱口があると、ベッドカバーやシーツが排熱口を塞いでしまい、PCがものすごい高温になることがある。

 したがって、底面に排熱口があるPCは敬遠しがちなのだが、残念ながら「dynabook R63」は底面にファンが設置されている。もっとも、普段の使用ではこのファンが回り出すことは滅多になく、負荷のかかる処理をしたときだけ回るので、その時だけ気をつければいい。

 もしかしたらこれは「ファンが回るほど負荷の高い処理をするなら、ベッドで作業せずちゃんと机で仕事しろ」という東芝からのメッセージなのかもしれない。

軽いうえにバッテリーの持ちも十分
ビジネス向けとしては申し分ない

 数週間ほど仕事で「dynabook R63/W4M」を使ってみたが、不満といえるほどの不満点が見つからなかった。軽いうえにバッテリーの持ちも約13時間と十分。性能も申し分なく、それでいて有線LANや2系統の外部出力端子まで有している。

 「dynabook R63/W4M」は、PCを持ち歩いて出先で作業することが多いビジネスマンにとって、最高の相棒(パートナー)になり得る存在だ。11型ノートを愛用する筆者が、13型に目覚めてしまったのだから、これは間違いない。

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