「BASE Apps」を始めとするBASEの多彩な集客支援
BASEはモール機能がないため、BASEが直接訪問者にプロモーションする機能がなく、ショップオーナーは、集客の自助努力が欠かせない。BASEでは、ショップオーナー向けにさまざまな集客支援策を提供している。
無料の拡張機能として、「BASE Apps」がある。自動的に割引が適用されるクーポンを発行できる「クーポン発行機能」、2500円で1万円分のGoogleアドワーズ(リスティング広告)を出稿できる「Googleプロモーションコード」、1カ月に10点まで、送料の負担だけで、商品画像の撮影をBASEに依頼できる「商品撮影サービス」、各ページにkeywordやdescriptionを設定できる「SEO設定」、フォントや色を設定するだけで、ショップのロゴを手軽に作成できる「ショップロゴ作成」など、本稿執筆時点で25の拡張機能がある。
ネットショップオーナーのための相談窓口が、「BASE U」だ。ネットショップ開設・運営・販促のノウハウの3つに分けて設けられている。その他にも、ショップオーナー限定で購読できるメールマガジンもある。
ユニークなのは、オンラインで無料授業を受けられるサービス「schoo(スクー)」でBASE出店者向けのセミナーを公開していることだ。ショップの改善方法や集客方法など、18講座が「schoo WEB campus」で視聴できる。
最後に、BASEの金城氏は、ロコンドとの連携を、さらに深めるようにしている、としたうえで、「BASEのサービスの有効活用事例をもっと増やしていきたい」と今後の展望を語った。
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ロコンドの田中氏は「海外と比べたときに、日本のEC化率のあまりに低い。靴市場に限れば、アメリカが30%と言われる中で、日本はわずか5〜6%に過ぎない。BASE、ロコンドの両社は今後も協力しながら、日本のEC化率の向上という共通目標に向かって邁進していく」と意気軒昂だ。
一見、異色だと思えたBASEとロコンドの提携だが、Win-Winの良好な関係が築かれていることがよくわかった。大規模モールへの出店だけでなく、BASEのようなツールを使って独自のECサイトを持つことが、スタンダードになる日も近いのかもしれない。