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米海軍の硬質飛行船アクロンなどが格納されていた巨大ハンガーがGoogleのもの(借用だけど)に

グーグルがNASAから飛行場を11億ドルでレンタル、無人機などの研究開発に

2014年11月12日 14時36分更新

文● 行正和義

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 Moffett Federal Airfield(NASAのウェブサイトより) 

 アメリカ航空宇宙局(NASA)は11月10日(米時間)、Moffett Federal Airfield(モフェット連邦飛行場)とその施設をグーグルの子会社であるPlanetary Venturesに貸し出す契約を締結したと発表した。

超巨大格納庫「ハンガー・ワン」。現在は老朽化のため骨組みが露出している状態だ(NASAのウェブサイトより)  

 サンフランシスコ湾に面するモフェット飛行場は1931年に作られ、2本の滑走路と3棟の格納庫などを持つ。とくに巨大な格納庫「ハンガー・ワン」は米国における飛行船建造・運用の歴史を語る歴史的建造物。戦時中や冷戦下で活用され、その後はNASAが航空機の研究開発に使用した経緯があるが、現在あまり使われておらずエイムズ研究センターによって維持、一部博物館として見学できる。

 Moffett Field Historical Society Museumのウェブサイト。第二次世界大戦時に運用された軍用の硬質飛行船「アクロン」、「メイコン」が格納された 

 貸し出しは60年間、総額11億ドルの賃貸料となり、NASAにとっては余剰資産の維持管理量など年間630万ドルの経費節減となるという。グーグル側では老朽化した施設の保守・復元を行い、ロケットや宇宙探査機、無人航空機などの開発を行うGoogle Xプロジェクトに活用すると見られる。

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