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3K液晶Quadro 搭載で3D CGやCADを出先で使える「Raytrek QK2100HE」

薄さ20mmでフルHDより2.25倍広いドスパラのRaytrek

2014年11月14日 18時00分更新

文● 高橋量

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プロ向けツール用に最適化された基本スペック

 続いて、「Raytrek QK2100HE」の構成パーツを見てみよう。CPUには4コア/8スレッドで動作するCore i7-4710HQを採用している。通常時の定格動作周波数は2.5GHzで、ターボブースト時の最大動作周波数だ3.5GHzだ。高いパワーを持っているが、TDP(消費電力量の目安)も47Wとそれなりに高い。

「CPU-Z」によるCPUの詳細情報

 メモリーは8GB DDR3Lで、試用機にはキングストン製の4GBモジュールが2枚搭載されていた。高度な3D CGソフトやCADソフトを使うなら、16GB以上のメモリー容量が必要ではないか思う人もいるだろう。実は筆者も、8GBで大丈夫なのかと思っていた。だが主要なソフトのシステム要件を確認すると、必要メモリー容量は2~4GB、推奨スペックでも8GBとされている。メモリー容量が多ければレンダリング速度が向上するなどの効果もあるが、8GBの容量でも「Maya」や「AutoCAD」などのソフトを問題なく利用できるようだ。

「CPU-Z」によるメモリーの詳細情報

 グラフィックス機能としては、CPU内蔵のインテル HD グラフィックス4600に加え、外付けGPUの「Quadro K2100M(2GB)」を搭載している。これはOpneGLに最適化されたGPUで、3Dゲームよりも3D CGソフトやCADソフトを快適に使うためのものだ。ワークステーション向けGPU「Quadro」シリーズの中ではミドルレンジのモデルで、プロ向けのソフトでもスムーズな動作で扱うことができる。

「GPU-Z」によるNVIDIA Quadro K2100M(左)とインテルHDグラフィックス4600(右)の詳細情報

システムは高速なSSD、データは大容量1TB HDDに

 ストレージには256GBのSSDと1TBのHDDを採用している。試用機では東芝のM.2接続SSD「HG6」シリーズの128GBモデル(THNSNJ128G8NU)2台が、RAID 0(ストライピング)で構成されていた。

「CrystalDiskInfo」による内蔵SSD(左)とHDD(右)の詳細情報

試用機のパーティション構成。システム用のCドライブには238GB、データ保存用のDドライブには931.51GBが割り当てられていた

試用機ではCドライブに194GB、Dドライブは931GBの空き容量が残されていた

 SSDのCドライブは194GBの空き容量があるため、3D CGやCADのアプリケーションも余裕でインストール可能だ。また、ノートPCでありながら1TBものHDDを搭載するため、サイズが大きくなりがちなデータたっぷり保存できる。

 通信規格としては無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)とBluetooth 4.0+HS、有線LAN(1000BASE-T)に対応。ウェブカメラはHD画質で、光学ドライブは非搭載となっている。

負荷の高いソフトも難なく動作する高いマシンパワー

 ここからは、「Raytrek QK2100HE」のベンチマーク結果を紹介する。まずOpneGL用のベンチマークとして「SPECviewperf 12」を試してみたところ、以下の結果となった。3次元CDソフトウェアの「Maya」(maya-04)が18.12、3次元CADの「CATIA」(catia-04)で21.22など、モバイルワークステーションのなかでは比較的高めのスコアだ。本格的な商用ワークステーションを含めた場合でも、まずまずの結果といったところだ。

「SPECvieperf12」ベンチマーク結果

 Windows 7の快適さを表わす「Windowsエクスペリエンスインデックス」の結果については、すべての項目で「7.0」を超える高い結果が出ている。これだけのスコアであれば、長期間ストレスなく使うことができるはずだ。

試用機の「Windowsエクスペリエンスインデックス」の結果

 「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測してみたところ、SSDではシーケンシャルリードが962.3MB/秒、HDDでは108.3MB/秒という結果となった。さすがにRAID 0構成のSSDはアクセスが極めて速い。HDDのほうもなかなか優秀で、大容量のデータでも素早く読み込めるだろう。

内蔵SSD(左)とHDD(右)の「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果

 CPUの性能を計測する「CINEBENCH」でも高めの結果が出ている。なおこのテストで計測された「OpneGL」の結果はあくまでもCPUの描画能力であり、マシン全体のOpenGL性能ではない点に注意していただきたい。

「CINEBENCH R11.5」(左)と「CINEBENCH R15.0」(右)ベンチマーク結果

 マシンの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8バージョン2」では、日常的な作業の快適さを計測する「Home conventional 3.0」で「2885」、クリエイティブな作業やゲームなどの快適さを表わす「Creative conventional 3.0」で「2822」というスコアとなった。「PCMark 7」では「5145」と高めの結果が出ている。

「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」(左)と「Creative conventional 3.0」(右)ベンチマーク結果

「PCMark 7」ベンチマーク結果

バッテリー駆動は3時間ほど

 実際のバッテリー駆動時間を計測するために以下の条件でテストを行なったところ、開始から3時間50分でバッテリー残量が5%となり休止状態へ移行した。駆動時間がそれほど長いわけではないが、取引先でプレゼンを行なうには十分なスタミナだろう。

  • バッテリー駆動時間テストの条件
  • 電源プランを「省電力」に設定 無線LANとBluetoothをオンに設定 ボリュームは50%に設定 ディスプレーの明るさを40%に設定 ディスプレーの輝度調整機能を無効化 テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化

(次ページ「高性能パーツを詰め込んだ快適なモバイルワークステーション」へ続く)

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