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【11月版】iPhone 6は新規、機種変更、MNP、どれが得!?

2014年11月08日 15時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ここからは各キャリアごとに、iPhoneからiPhoneに機種変更するか、他キャリアにMNPで移行するかで、どう料金が変わるか、どんなキャンペーンが適用されるかを見ていく。過去に端末を割賦購入した場合などはその残金もあるが、ここでは純粋に月額料金だけを取り上げる。

新プランが前提のドコモ
家族間のデータ分け合いなどを活用したい

 まずはドコモユーザーの例。ドコモのAndroidやiPhoneユーザーが、iPhone 6に機種変更した場合の料金を紹介する。

(税抜) 現在ドコモの
Androidユーザー
現在ドコモの
iPhoneユーザー
ドコモ→ドコモでiPhoneに機種変更
基本使用料 タイプXi にねん タイプXi にねん カケホーダイプラン
743円 743円 2700円
ISP料金 spモード spモード spモード
300円 300円 300円
パケット
定額
Xiパケ・ホーダイ フラット/ライト
(月7GB/3GB)
Xiパケ・ホーダイ for iPhone(月7GB) データMパック
(月5GB+1GB※1)
5700円/4700円 5200円 5000円
合計 6743/5743円 6243円 8000円
通話定額 × × 国内通話定額
その他コストなど     2000円
(事務手数料)
iPhoneの買取あり

※1:最大13ヵ月適用

 前述したとおり、ドコモ→ドコモで機種変更した場合、旧プランのままでは「月々サポート」が適用されないため、新プランへの移行が現実的。国内音声定額に魅力を感じない人にとっては、どうしても割高感はある。

 ただし、従来はiPhoneでは月7GBのデータ定額しかなかったのに対し、新プランではデータ定額が選択可能。もし月2GBの「データSパック」で十分というのなら、合計でも月6500円とこれまでと近いレベルに料金を抑えられる。

(すべて税抜) ドコモ「カケホーダイ&パケあえる」
基本プラン 2700円 カケホーダイプラン
ISP料金 300円 spモード
データ定額 2GB 3500円 データSパック
5GB 5000円 データMパック
8GB 6700円 データLパック
10GB 9500円 シェアパック10
15GB 1万2500円 シェアパック15
20GB 1万6000円 シェアパック20
30GB 2万2500円 シェアパック30

 また、1ページ目でも紹介したようにドコモは家族で通信量のシェアが可能。特に15GB以上であれば割安なほか、長期ユーザーに対して、データ定額の割引(「ずっとドコモ割」)があるのもドコモの特徴。

 さらに25歳以下のユーザーには、基本使用料が月500円割引&通信量1GBボーナスの「U25応援割」などもある。家族で料金を設計して、うまく節約したい。

ドコモ→ドコモの機種変更でも
それまで使っていたiPhoneの下取りがある

 今年のiPhone商戦の特徴は、同じキャリアで機種変更をした場合でも、旧iPhoneを下取るサービスを各社用意していることだ。当初はau/ソフトバンクが先行して提供していたが、最終的にはドコモも追従した。

ドコモ→ドコモ機種変更時の旧iPhone下取り価格(11月)
  iPhone 5c iPhone 5s
16GBモデル 1万7280円相当 2万4840円相当
32GBモデル 1万8360円相当 2万5920円相当
64GBモデル 2万7000円相当

 iPhoneの下取りは、購入時に店頭で申し込めるほか(iPhone 6の購入価格に充当できる)、あとから郵送で発送してドコモポイントで受け取ることも可能だ。

au/ソフトバンクへのMNPは
旧プランが可能&基本使用料が2年無料

 実質的に新プランしか選べないドコモに対し、au/ソフトバンクはMNPで新規契約する場合にも旧プランが選べ(ソフトバンクは11月一杯)、「毎月割」「月月割」といった毎月の割引が同じように発生する。

(税抜) auのiPhone 6にMNP SBのiPhone 6にMNP
旧プラン 新プラン 旧プラン 新プラン
基本使用料 LTEプラン 電話カケ放題プラン ホワイトプラン(i) 通話し放題
0円(最大2年) 2700円 0円(最大2年) 1700円(10ヵ月)
/2700円
ISP料金 LTE NET LTE NET S!ベーシックパック S!ベーシックパック
300円 300円 300円 300円
パケット
定額
LTEフラット
(月7GB)
データ定額5
(月5GB+1GB※2)
パケットし放題フラット(月7GB) データ定額パック 標準(月5GB+1GB※2)
5200円
(最大2年)
5000円 5200円
(最大2年)
5000円
合計 5500円
(最大2年)
8000円
(最大2年)
5500円
(最大2年)
7000円(10ヵ月)
/8000円
通話定額 1~21時のau宛通話 国内通話定額 1~21時のSB宛通話 国内通話定額
その他コストなど 5000円(転出手数料+新規手数料)または1万4500円(解除料必要時)
旧端末の下取り 旧端末の下取り、au WALLETに1万円チャージ 旧端末の下取り 上記の10ヵ月割引、旧端末の下取り

※2:最大13ヵ月適用

 また、auへのMNPには「auにかえる割 Plus」が用意されており、旧プランで契約した場合は、基本使用料の月934円が最大2年間無料。合計額は月5500円になる。国内音声定額が不要であれば、やはり魅力的と言えるだろう。新プランの場合はau WALLETに1万円がチャージされる。

 ソフトバンクへのMNPでの移行についても、「のりかえ割」が用意されており、基本使用料の最大2年間無料、またはTポイント2万ポイント。ただし、新プランの「スマ放題」契約時はTポイント1万ポイントまたは、通信料から1000円×10ヵ月が割り引かれる。

auにMNPで契約すると、旧プランなら基本使用料が2年間無料になる「auにかえる割 Plus」が始まっている

他キャリアに加入すると
旧端末の下取りを全キャリアがスタート

 同じキャリアの機種変更のみならず、各キャリアともMNPで転入すると、それまで使っていた元のキャリアの旧端末を高額で下取りするサービスが展開されている。機種変更での下取りとは逆に、こちらは当初はドコモが自社へのMNPで先行したが、その後にau/ソフトバンクが追従している。

auにMNP時の旧端末の下取り価格(11月)
  iPhone 4S iPhone 5 iPhone 5c iPhone 5s
16GBモデル 1万6200円 2万5920円 1万7280円 2万4840円
32GBモデル 1万6740円 2万6460円 1万8360円 2万5920円
64GBモデル 1万7280円 2万7000円 2万7000円
iPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3G 1万2420円
Android、フィーチャーフォン 1万2420円(ドコモ版GALAXY S5/Xperia Z2は2万7000円)
ソフトバンクにMNP時の旧端末の下取り価格(11月)
  iPhone 4S iPhone 5 iPhone 5c iPhone 5s
16GBモデル 1万6200円 2万5920円 1万7280円 2万4840円
32GBモデル 1万6800円 2万6520円 1万8360円 2万5920円
64GBモデル 1万7280円 2万7000円 2万7000円
iPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3G 1万2420円
Android、フィーチャーフォン 1万2420円(GALAXY S5/Xperia Z2など一部機種は2万7000円)

 上の表からもわかるように、auとソフトバンクとでは下取り金額自体はほぼ同じ(上記金額は11月1日~30日まで、10月31日までに予約したユーザーには以前の金額が適用される、詳しくはこちら)。

 また、au/ソフトバンクとも旧プラン/新プランのいずれでも適用可能。auは前述の基本使用料24ヵ月無料(またはau WALLETへのチャージ)と下取りキャンペーン、ソフトバンクの「のりかえ割」と「のりかえ下取りプログラム」ともに併用可能である(ソフトバンクは発売前に内容を変更した)。

 それでもまだ、若干異なる部分もある。下取りの代金は、auは半分強を端末購入代金に充当でき、一部を来年4月下旬にau WALLETにチャージされるのに対し、ソフトバンクは24ヵ月間での通信料金の割引となっている。すべての割引の適用に2年間使い続ける必要があるソフトバンクより、auの方が短期間で代金を受け取れる分だけ有利と言える。

MNPには手数料が新旧キャリア合わせて5000円必要
2年契約の途中なら解除料も必要

 なお、MNPでキャリアを移行する際には、MNPでの転出と新規契約の手数料を合わせて、5000円が必要。さらに2年契約の更新月以外の解約には解除料として9500円がかかる。これは3キャリアのどの組み合わせでも同じだ。


(次ページでは、「現在au版のiPhoneユーザーの場合」)

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