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MoMAといえばスガキヤのラーメンフォークをミュージアムショップで売っているほど商業デザインに注目している

ニューヨーク近代美術館、電子ガジェットを新たに収蔵

2014年11月07日 16時30分更新

文● 行正和義

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 DIY GAMER KIT 

 MoMA(ニューヨーク近代美術館)は11月5日、新たなコレクションとしてArduinoおよび電子ガジェット4点を収蔵すると発表した。

 Humble Masterpiecesと呼ばれるジャンルで、バンドエイドやポストイット、ペーパークリップやスリンキー(バネのオモチャ)などの商業デザインにおける身近な名品を採り上げている。

Arduinoのボード

 Arduinoは日本でも愛好家が多い学習用ワンボードマイコン。「Ototo」は英国に拠点を置くカンパニーDentakuがスタートアップしたDIYな電子楽器基板ボードで、接続した果物や金物などを楽器にできる。「Makey Makey」は同様に接続したものをパソコンのキー入力とする電子基板で、鉛筆で描いた線や果物をゲームコントローラーや楽器にできる。

クリップで接続したさまざまなものが(電気抵抗値を利用した)楽器になるOtoto

接続したものをパソコンのキー入力に変換するMakey Makey

 「Colour Chaser」はDentakuの一員のスズキ・ユリ氏のプロジェクトで、紙に描いた線をなぞって動くラインチェイサーだが、描き足した色に合わせて高さの異なる音が鳴るもの。「DIY Gamer Kit」はTechnology Will Save Usが製作販売するArduinoシールド(拡張基板)で、8☓8のドット表示でゲームボーイ(初代)風の携帯ゲーム機を自作できる電子工作キット。

電子学習教材のラインチェイサー風だが描かれた色で音の高さが変わるColour Chaser;8☓8の64ドットしかないゲーム機を自作できるDIY Gamer Kit

 MoMAキュレーターによる紹介では、「いずれもスケールの小さなデザインプロダクトではあるが、現代的かつ“世界を救う限界を知っている”魅力的な品々」としている。

Colour Chaser 2010 from Yuri Suzuki on Vimeo.

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