楽天(株)が5日発表した2014年12月期第3四半期(14年1月~9月)決算は、売上収益が前年同期比14.7%増の4242億1600万円、営業利益は同3%増の731億1600万円と増収増益となった。楽天市場と楽天トラベルや楽天カードなどのネット金融が好調に推移した。
楽天市場は、スマホ向けサービスの強化や「楽天スーパーSALE」などを展開し、成長率は16.7%増となった。インターネットサービスの売上収益は同14.7%増の2527億 500万円だった。利益は同1.6%減の388億5200万円。第3四半期(7月~9月)の国内EC流通総額は同11.3%増の4795億円で、このうち43%をスマホやタブレットなどのモバイル流通が占めた。
楽天市場の新施策として、安心・安全のための新サービス導入と、店舗向けの料金体系を改定することを挙げた。新サービスの1つとして共通ポイントサービス「Rポイントカード」を10月1日から開始。楽天スーパーポイントがリアル店舗でも使用でき、現在、飲食店やコンビニエンスストア、ガソリンスタンドなど1万2600店舗と契約している。