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ヤマハ謹製“音のビーム”でヘイグス粒子砲が唸る!

シドニアの騎士5.1chをサウンドバー「YSP-2500」で聴いた

2014年11月14日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部 撮影●篠原孝志(パシャ)

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センターユニットの前面にはサラウンドヘッドホン用の端子まで付いている。周囲への音が気になる深夜などはヘッドホンに切り替えて楽しむことも可能だ (C)弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

Bluetooth対応で、スマホの音楽もワイヤレスで気軽に楽しめる

 じつはYSP-2500にはまだ新機能がある。今回からBluetoothによる無線接続に対応したのだ。これで、スマホに収めた音楽をワイヤレス再生できる。テレビの音やBDの音を迫力たっぷりに楽しめるだけでなく、音楽も手軽に良い音で楽しめるようになっているのだ。

 また、圧縮音源の場合に、高域の伸びや低域の厚みを持たせる処理を加える、ヤマハ独自の「ミュージック・エンハンサー」機能もある。これをオンにすれば、ボーカルの深みや音場の広さが増し、ますます味わい深い。

編集者A 「サラウンド用スピーカーかと思ったら、Bluetoothスピーカーのような使い方もできるんですね。じゃあ、せっかくなので音楽も聴いてみましょう」

編集者B 「いいね。どんな曲? って、『シドニア』(『シドニアの騎士』オープニング曲)じゃん!」

編集者A 「軍歌っぽい勇ましいメロディーとか、サビの盛り上がりとか最高じゃないですか」

編集者B 「確かに名曲だよね。こういう雄壮な曲調の音楽は、低音がしっかり出ないと物足りなくなるけど、リズムの力強さやキレの良さもばっちりだね」

編集者A 「angelaの声もくっきりとして抜けのよい音だし、サラウンドとは違ったステレオ音響らしい広がりのある音も良いです」

編集者B 「基本的な音質の向上はもちろんだけど、ステレオ音声の再生も左右のチャンネルの音離れを良くするなど、さらに手が加えられているんだよね。これはオーディオ装置としてもかなりのレベル」

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スマホ・タブレット用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」
大きな画面で本体状況を確認できるのは便利!

 薄型テレビなどをスマホで操作できるリモコンアプリの多くは、それぞれを家庭内ネットワークに接続して使用する。しかしYSP-2500の場合はネットワーク接続ではなく、スマホとYSP-2500をBluetoothで接続している。

 iPhoneの場合は、iOSの設定からBluetoothの項目を選ぶ。YSP-2500の入力をBluetoothに切り替えると、iOS側で接続可能なBluetooth機器としてYSP-2500が表示されるのでこれを選べばいい。後は、「HOME THEATER CONTROLLER」を起動すれば接続した機器が画面上に表示され、スマホからのリモート操作が可能になる。

 大きな画面で音質機能やボリュームなど、現在の状況を一目で把握できるのは思った以上に便利だ。

「HOME THEATER CONTROLLER」のトップ画面。6つのパネルが入力やシネマDSPなどの設定メニューとなっている。入力などは現在選択している入力端子の表示もある

入力アイコンを選んだところ。切り替えたい入力をタッチするだけで入力が切り替わる

シネマDSPアイコンの選択画面。映画/音楽/スポーツ/バラエティーなどにジャンル分けされている。映画や音楽はそれぞれ3つのモードが用意されている

サウンドアイコンの選択画面。エンハンサーやクリアボイスといった音質関連の機能をオン/オフできる。下にはサブウーファー音量やトーンコントロールの調整もある

利便性と音質は両立できる!
5.1chコンテンツを持っている人にオススメしたい

 サウンドバータイプのスピーカーは登場以来人気が高く、各社とも機能や音質の充実を競い合っている。YSP-2500も、使い勝手や音質をさらに磨き上げてきた。この進化は見事なもので、『サウンドバーは手頃で使いやすそうだけど、音質が心配』などと思っている人ほどこの音を聴いてほしい。5.1chには興味があるが、5本もスピーカーを置けない編集者Aのような人にはぴったりのチョイスだ。

 実際にスピーカーを配置したサラウンドシステムに匹敵するサラウンド感と、明瞭で聴き応えのある音楽再生能力を兼ね備えた実力は、リビングや自分のためのパーソナルスペースであらゆるコンテンツを楽しむオーディオ装置として役立ってくれるはず。

 もちろん、『シドニアの騎士』のような映像だけでなく、音にもこだわった作品を満喫するには最適なモデルと言っていい。『シドニアの騎士』のBDを持っているのに、まだ音声は2.0chしか聴いていないという人は、ぜひこの機会に導入を考えよう。

ヤマハ「YSP-2500」の主なスペック
アンプ部 実用最大出力(JEITA):32W
サブウーファー部 出力:75W(100Hz、5Ω、10%THD)、ダイナミックパワー:130W
入力端子 HDMI:3系統、音声:4系統(アナログ×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1)、その他:1系統(サブウーファーシステム接続用)
出力端子 HDMI:1系統、サブウーファー出力:1系統、その他:2系統(ヘッドホン×1、システム接続用×1)
無線機能 センターユニット:無線入力1系統(Bluetooth)、無線出力1系統(サブウーファー)、サブウーファー:無線入力1系統
Bluetooth バージョン:Ver 2.1+EDR、対応プロファイル:A2DP、SPP、対応コーデック:SBC、aptX、最大通信距離:10m(障害物がないとき)
スピーカー部 型式:密閉型、スピーカーユニット:2.8cmコーン型ビーム用スピーカー(防磁)×16
サブウーファー部 型式:バスレフ型、スピーカーユニット:10cmコーン型ウーファー(非防磁)×2
消費電力 センターユニット:24W、サブウーファー:45W
サイズ センターユニット:幅944×高さ73~86H×奥行き144mm(脚部装着時)、サブウーファー:幅147×高さ444×奥行き353mm(縦置き)
付属品 リモコン、単4乾電池2本、光ケーブル(1.5m)×1、インテリビームマイク、簡易マイクスタンド、滑り止めパット×8、取扱説明書、簡易接続・操作ガイド、サラウンド確認用DVD

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