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MS Bingもユーザエクスペリエンス重視へ、CSSやJavaScriptのクロール許可を推奨

2014年11月05日 02時13分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Microsoftの検索エンジン・Bing は2014年11月3日、モバイルWebサイトのユーザーエクスペリエンスを適切に評価するために、新しい Bingbot を導入すると公式ブログで発表した。Bing クロールチームの Lee Xiong氏が詳細を説明している。

モバイルにおけるユーザーエクスペリエンスの診断が目的

Bing チームは従来から、モバイルサイトは m- などの別 URL/別サイト構成ではなく、レスポンシブ・ウェブデザインを推奨してきた。シングルURLであらゆるスクリーンサイズに対応できることに加え、SEO のメリットを最大限に享受することができるからだ。とはいえ、現実にはモバイルサイトとデスクトップPCサイトを別のURLで構築している Webサイトが現状多いことを同チームも認識しているという。

そこで問題となるのが、その別URLで運用されるモバイルサイトのコンテンツが、実際の端末でどのように描写(レンダリング)されるのか、それがユーザーエクスペリエンスが優れているのか否かという点だ。そこで Bingチームは今回、モバイル環境における Webサイトのユーザーエクスペリエンスをより深く理解するために新しい Bingbot(クローラ)を投入する決定をしたという。


BingPreview文字列が目印のBingbot Mobile User Agents

今回追加される Bingbot は次の書式『Mozilla/5.0 + (Mobile Device) + Mobile Engine + Mobile Browser + bingbot/BingPreview/[version]』に基づいて複数存在する。(Mobile Device) の欄に Windows Phone 8.1 や iPhone; CPU iPhone OS 7_0 like Mac OS X、など様々な端末を表す記述が含まれるが、一番最後に追加されている文字列 BingPreview が目印となる。この文字列を含む Bingbot は、モバイルサイトのレンダリングを試みてユーザーエクスペリエンスを診断する。


Webレンダリングに必要な CSSやJavaScript、画像ファイルへのクロール許可を推奨

10月にGoogleがウェブページのレンダリングに基づくインデックス登録システムへの移行に伴い、レンダリングするために必要な画像ファイルやCSS, JavaScriptをクロール拒否することがないよう注意を促していたが、今回の Bing も同じだ。BingPreview の目的はモバイルページをレンダリングして閲覧性等を評価するため、やはりページレンダリングに関わる JavaScript や CSS、画像ファイルへの BingBot アクセスを許可することが推奨されている。

Meet our Mobile Bots
http://blogs.bing.com/webmaster/2014/11/03/meet-our-mobile-bots/


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日本のモバイルにおける Bing の検索シェア考えたらそもそもどうでもいい話かもしれませんが、Google への配慮が出来ていれば必然的に Bing の要件も満たせますね。

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