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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック”第53回

Apple Pay、CurrentC、おサイフケータイはどうなるのか?

2014年11月14日 09時00分更新

文● 前田知洋

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仕事のときはサイフは持たない!?

 僕はサイフを持ち歩いていません。と言っても、貧乏なわけではなく、マジシャンという仕事のせい。本番用に着替えることがほとんどだからです。とくにテレビ番組に出演するときなどは、ジャケットやシャツの些細な汚れやシワもHD映像のせいでハッキリと映ってしまいます。もうね、4Kとかになったらどうしようかと…。

 「それならサイフを衣装のポケットに入れておけば…」という人もいるかもしれませんが、ジャケットなどは、型くずれしないようにポケットの口が縫ってあるものも多いです。出演者の控室はちゃんと鍵もかかりますが、貴重品を置かないのがショービジネスの鉄則。買い物など、支払いが必要なときは、マネージャーが支払い、あとで清算。そんな古いシステムでずっとやってる芸能人、意外に多いんです。自動販売機でコーヒー買うのも、子どもがお小遣いもらうみたいな感じでしょうか…(笑)。

 そんなサイフを持ち歩かない筆者が、激しく注目しているのが、米国でちょっと騒然となっている「Apple Pay vs CurrentC」のニュース。

 Apple Payはご存知のとおり、指紋承認機能のついたiPhoneやApple Watchで決済ができるシステム。一方、ジョイントベンチャーのMCX(Merchant Customer Exchange)が主導し、2015年から開始しようとしている決済システムがCurrentCです。

カードを撮影すると登録されるApple Pay(Appleサイトから)

 CurrentCのメリットは購買者の銀行口座から直接代金を引き落とすことで、クレジット手数料がかからない他、MCXや小売店が顧客の購買情報を得られるところ。MCXには、ターゲットやウォルマート(ともに米国大手スーパーマーケットチェーン)、コンビニエンスストアの米セブンイレブンやファッションブランドのGAPなどが加盟しています。

 Apple Payは、メーシーズ(デパート)や米マクドナルドなど、22万店が対応することが先日のWWDCで発表されました。強みは、American Express、MasterCard、VisaとAppleが提携をすませていることや、iPhoneのカメラでカードを撮影するだけの登録の手軽さ、小売店にクレジット番号を知らせないシステムにあります。驚くべきことに、Appleにさえ購買履歴は渡らないそう。

 10月20日から始まったApple Payですが、利用を突如中止する企業が現れました。表向きの理由は「バンク・オブ・アメリカの口座で二重請求があったから…」なんて説明していますが、ウワサでは、「CurrentCを使いたいなら、他のシステム(つまり、Apple Pay)は使っちゃダメ」とMCXが言ったとか、言わないとか…。(後にMCXは、公式ブログで「加盟店がMCXを選ぶなら、MCXのみを使えばいい。MCXをやめても罰金を科さない」なんて説明しているので、やっぱり言ったと筆者は予想しています)

米Appleのサイトに掲載されたApple Payが使える店舗(Appleサイトから)

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