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年末年始の特番・アニメを録り逃さないBDレコの最強活用テク 第1回

全部録ればいい! 全チャンネル録画レコを買うべき7つの理由

2014年11月04日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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買うべき理由6:パナソニックと東芝、使い勝手で選べる!

 全チャンネル録画はBDレコを発売する全メーカーから発売されているわけではないので、選択肢が少ないと思う人もいるだろう。

 しかし、すでに紹介しているように東芝とパナソニックの2社から発売されており、それぞれに得意な機能も異なっているので、決して選択肢が少ないわけではない。

 全チャンネル録画について、パナソニックと東芝を比べると、その差はほとんどない。ここまで紹介したそれぞれの全チャンネル録画の機能を比べてみよう

機種名 東芝
DBR-M490
パナソニック
DMR-BXT970
全チャンネル録画数  6(+2) 8(+2)
BS/110度CS対応数 3(+2) 3(+2)
BDへのダビング
USB HDDへの録画
チャンネル/時間帯の選択
チャプター自動分割 ――

 基本的には全チャンネル録画できる最大数と、シーンの切り替わりをマークするチャプター自動分割機能がある点で、パナソニックの方がやや機能的には有利となる。しかし、東芝には後で述べるが最新モデルならではの新機能もあるので、そちらもよくチェックして欲しい。

 このほかの一般的なBDレコーダーの基本機能としても両者に大きな差はない。ただし、パナソニック機には「MGVC」ソフト(12bitカラーで映像を収録するBDの技術)の再生や4K/24pアップコンバート機能など、画質面での機能が数多く含まれている点、操作性においても音声操作やジェスチャー操作などが可能など、より多機能になっているという違いはある。

 薄型テレビとの組み合わせなどを気にせず、単体で使うならばパナソニックの方が総合力では優位と言えるだろう。

東芝のレコーダーはきめ細かい編集機能がウリ

東芝のレコーダーはきめ細かい編集機能がウリ

 一方、東芝のDBR-M490は、かつてのRDシリーズの伝統を継承した高性能な編集機能が魅力と言える。プレイリスト編集ができることが最大のポイント。プレイリスト編集とは、オリジナルの番組はそのままで、再生用のプレイリストを編集することで必要なシーンだけを集めた再生が可能というもの。

 例えば、CMカットを行なう場合、通常の編集ではCM部分を削除するので、その後は2度と再生できなくなるが、プレイリスト編集ならばオリジナルは保持されているのでCM部分を再生することも可能。本編だけを集めて再生(またはダビング)するほか、CM集を作成することもできるなど番組を有効に活用できる。

 そして、チャプターなどの分割の精度もフレーム単位の高精度で行なえるので、CMカットでCM部分が残ったり、本編が一部消えてしまうというようなこともない。丁寧に編集し、市販BDソフトのように番組を残したいという人にとっては欠かせない機能だ。

買うべき理由7:全チャンネル録画の空き時間に通常録画

東芝の3チューナー機「DBR-T560」。3つのチューナーを全チャンネル録画することもできるなど、多彩な使い方に対応している

東芝の3チューナー機「DBR-T560」。3つのチューナーを全チャンネル録画することもできるなど、多彩な使い方に対応している

 最後に全チャンネル録画対応BDレコの最新機能を紹介しよう。これは、最新モデルである東芝の「DBR-T560」(3チューナー 2TB HDD 実売価格10万円前後)と「DBR-T550」(3チューナー 1TB HDD 実売価格9万円前後)で新採用となった機能。このモデルは3チューナーモデルなので完全な“全チャンネル録画機”とは言いにくいのだが、設定により3つのチューナーで全チャンネル録画することも可能。全録1+ダブルチューナーとか、全録2+シングルチューナーなど、自由に設定ができるのだ。

 3チューナーをすべて全チャンネル録画にしてしまうと、視聴チャンネルの切り替えができなくなるなど動作に少々制限が生じる弱点があるのだが、これについても改良が加わっている。

 仮に深夜アニメ用として、TOKYO MXやBS11を午後9時~深夜3時くらいまでを全チャンネル録画に設定したとして、それ以外の時間、たとえば朝ドラを録りたいという場合は番組表から番組予約で通常録画が可能なのだ。

 これはつまり、日中などの時間帯では普通のBDレコとして使い、深夜の番組だけを全録するといった2台1役が可能ということ。結構魅力的な機能だろう。

 さらに、東芝の全チャンネル録画対応の機器と連携できる「タイムシフトマシン連携」に対応。同社の薄型テレビ「レグザ」(Z10X、Z9X、Z8X、Z8、Z7シリーズ)との組み合わせでは、薄型テレビが備える地デジ6chの全録とDBR-T560のBS/110度CS3chの全録をまとめて操作できる。

 また、DBR-T560とこれまでのタイムシフトマシン対応BDレコを連携させることも可能。BDレコを切り替える手間もなく、2台の全チャンネル録画を1台のような感覚で使えるのだ。

 複数の全チャンネル録画機を統合操作する発想は、後からチャンネルを追加できる点や操作を1台で行えるなどメリットも多い。これまで買った全チャンネル録画機がムダにならないというのも安心感がある。このあたりも、東芝のBDレコを選ぶ大きなポイントになると言えるだろう。

(次ページに続く、「便利な全チャンネル録画、気をつけるべき点も」)

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