ASUS JAPANは今日28日、スペックと価格を両立させたSIMフリースマホ「ZenFone 5」を国内で11月8日から発売するとして、都内で発表会を行なった。
発表会ではASUSTek会長のジョニー・シー氏が登壇し、「皆様のご支援のおかげで、日本国内のAndroidタブレット市場でナンバーワンになれた。ASUSは次の境地へと行く」とコメントしたあとで、ZenFone 5を発表した。5型(720×1280ドット)ディスプレーを搭載し、CPUはクアルコムのSnapdragon 400(1.2GHz)、メモリーは2GB、内蔵ストレージは16GB、または32GBというスペックのZenFone 5。
ジョニー会長が自信を持った笑顔で発表し、会場から拍手が起こったのはその値段である。内蔵ストレージ16GBモデルが2万6800円、32GBモデルが2万9800円(ともに税抜)と、これだけのスペックにもかかわらず3万円を切る値段で発売するのだ。MVNOのSIMでの運用を前提としたSIMロックフリースマホとしては魅力的。
海外ではお手頃価格のミドルレンジスマホとして、すでに月100万台売れているという。“禅”の精神をコンセプトに、人間工学デザインに基づいたグリップ感、TruvividテクノロジーやSplendidテクノロジーなどによりディスプレーの美しさを最大限に引き出し、800万画素とスタンダードながら約18のモードを搭載したリアカメラ。ディスプレーはゴリラガラス3を採用し、アンチフィンガープリント加工で指の動きはスムーズ。さらに油や汚れに強く、手袋を付けていても操作できる「手袋モード」を搭載している。ジョニー会長は「日本の冬にピッタリな機能」と紹介した。
UIにはASUS独自のZEN UIを搭載し、フレームレスなレイアウトで操作もストレスなく行なえる。さらにパソコン上でZenFone 5を操作できるPCリンク機能があり、仕事をしながらスマホのSNSをチェックすることもできる。また、日本独自に簡単モードが加わり、お年寄りや子供など、スマホに触れたことがない人でも直感的に操作ができるUIになっている。文字入力に「ATOK for Android」がプレインストールされていることも特徴で、メールやSNSへの投稿が快適になりそうだ。
スマートウォッチ「ZenWatch」も日本発売!
11月下旬発売予定で2万9800円!
ZenFone 5のあとは有機ELディスプレー搭載のスマートウォッチ「ZenWatch」が発表された。解像度320×320ドットの1.63型曲面有機ELディスプレー、CPUはZenFone 5と同じSnapdragon 400(1.2GHz)、メモリーは512MB、内蔵ストレージは4GB、OSはAndroid Wear、サイズは39.8×50.6×7.9~9.4mm、重さは本体50g、リストバンドが25g。IP55の防水・防塵に対応する。
リストバンドは最高級のイタリアンレザーを採用し、100種類以上のウォッチフェイスが用意されている。ZenWatchではディスプレーにSNSやスケジュールなどをリアルタイムに通知し、音声入力でテキストを書く機能もある(タイピングは今のところ不可)。リモートカメラ機能もあり、ZenFone 5のカメラ画面をZenWatchにリンクさせることができる。ZenFone 5以外のAndroidスマホとも連携可能だがZenFone 5との独自連携機能があるので、基本的にはセットで使うと考えていいだろう。
ZenWatchは11月下旬に2万9800円(税抜)で発売予定。
発表会の最後には、ZenFone 5に対応するMVNO事業者の代表も登壇し、日本での展開を期待させた。そのほか、10月28日~2015年1月31日の期間に、ASUSのオンラインストア「ASUS ZenFone Shop」でZenFone 5とZenWatch を同時購入すると、5000円引きになるキャンペーンを開催する。