このページの本文へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第306回

新世代の“スマートペン”「Livescribe 3 Smartpen」を衝動買い!

2014年10月29日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ペン単体で筆記しながら録音もできる

多少のタイムラグは生じるが、リアルタイムで描いているメモをLIVE DRAWINGに近いイメージでスマホ側のスクリーンに表示できる。スマホが省電力機能でブラックアウトしても、記録は問題なく行なわれるので心配はない

多少のタイムラグは生じるが、リアルタイムで描いているメモをライブドローイングに近いイメージでスマホ側のスクリーンに表示できる。スマホが省電力機能でブラックアウトしても、記録は問題なく行なわれるので心配はない

録音中に筆記した場合は文字がグリーン色で表示される。タイムラインで音声データと筆記データはシンクロしている

録音中に筆記した場合は文字がグリーン色で表示される。タイムラインで音声データと筆記データはシンクロしている

グリーン色の文字列を書いていた時に、どのような発言があったか、いつでも同期した音声データをスマホから聴くことができる。これはとっても便利だ

グリーン色の文字列を書いていた時に、どのような発言があったか、いつでも同期した音声データをスマホから聴くことができる。これはとっても便利だ

スマートペンで任意の行をタッチして録音内容が再生されはじめると、すべての文字はグレーに変わり、再生終了した部分から再度グリーンに変わって行く

スマートペンで任意の行をタッチして録音内容が再生されはじめると、すべての文字はグレーに変わり、再生終了した部分から再度グリーンに変わって行く

 Livescribeのスマートペンシステムが他社のスマートペンより圧倒的に優れた点は、筆記データと筆記時の録音データが、同じ時間軸を共有して同時に保存、共有、参照できること。録音データはペン内蔵のマイクからスマホ側に送信される。

 たとえばセミナーに出席した時など、講演がはじまると同時に録音をスタート。その間に気がついた重要点を文字としてメモする。

 時にはその講演の中で特に気になったトピックを、ノートの右下にある「星」「旗」「ラベル」の3つのアイコンにペン先でタッチした後、ノートに目的の言葉を書くことで、その言葉を検索のタグとして明示的に扱うことができる。

 録音中に筆記した文字列やイラストはLivescribe+上は緑色のカラーで表示される。自分が講演者の話を聞きながらノートに記述した時に、実際の講演者はメモ以外にどのようなことを発言していたのか知りたければ、気になる任意の文章の行をLivescribe 3のペン先でクリックすれば、その時点で講演者が話していたことがiPhoneのスピーカーから再生される。

Feedモードで表示することで、スニペット単位で指先で右に向かってフリックすれば、手書きOCR機能によってテキスト変換された該当文章が表示される

Feedモードで表示することで、スニペット単位で指先で右に向かってフリックすれば、手書きOCR機能によってテキスト変換された該当文章が表示される

特殊な文字やイラストが含まれているスニペットは、明らかに誤変換されている。これはやむを得ない

特殊な文字やイラストが含まれているスニペットは、明らかに誤変換されている。これはやむを得ない

 また筆記データをLivescribe+の「Pageモード」ではなく「Feedモード」で閲覧切換すれば、長い文章も、時系列に分断された「スニペット」(言葉の断片)と呼ばれる表示スタイルに切り替えることが可能だ。

 短い文節のようなスニペットはその表示されたブロック単位を指先で右側にフリックすることで、OCR処理されたテキスト表示を瞬時に行なうことができる。

 実際に何度か試してみたところ、特殊な文字や図形、イラストなどを含まないスニペットはかなりの精度でOCR変換が可能だった。

Livescribe 3もアノトパターンがプレプリントされた専用ノートが必要だ

Livescribe 3もアノトパターンがプレプリントされた専用ノートが必要だ

ごく普通の横罫ノート(左)とアノトパターンが事前印刷されたLivescribe専用の特殊ノートの拡大写真。実際にはどっとはそれほど見えず、少しグレーっぽく見える感じだ

ごく普通の横罫ノート(左)とアノトパターンが事前印刷されたLivescribe専用の特殊ノートの拡大写真。実際にはどっとはそれほど見えず、少しグレーっぽく見える感じだ

星や旗、ラベルのアイコンをペン先でタッチした後、筆記した文字列は後で検索作業に便利なタグとすることができる。もちろん、このスニペットもOCR変換対象だ

星や旗、ラベルのアイコンをペン先でタッチした後、筆記した文字列は後で検索作業に便利なタグとすることができる。もちろん、このスニペットもOCR変換対象だ

 Livescribeドットペーパー(専用ノート)上の、星アイコン(お気に入り)、旗アイコン(フラグつき)、TAGアイコン(タグ付け済み)の3つのアイコンをペン先でタッチ後、記述した検索対象候補のセンテンスをOCR処理できる。これは極めて便利な機能だ。

別売の「Stickey Note 3×3 Pad1」もLivescribe 3に対応している

別売の「Stickey Note 3×3 Pad1」もLivescribe 3に対応している

 使用できるノートの種類はLivescribe 3に標準で付属する「Livescribe 3 Starter Notebook」以外に、従来の「A5 Grid Notebook」も、付箋紙型の「Stickey Note 3×3 Pad1」も同様に使用可能だった。

ポケットにいつもStickey Note 3×3 Pad1を忍ばせておけば手書き備忘録がスマホとクラウドサービスにシンクロしてくれる。最高の備忘録だ

ポケットにいつもStickey Note 3×3 Pad1を忍ばせておけば手書き備忘録がスマホとクラウドサービスにシンクロしてくれる。最高の備忘録だ

 付箋紙型ノートは備忘録として、またとっさのメモ用紙としてクラウドサービスと連携できる極めて便利な存在だ。

(次ページに続く、「ガジェットではなく仕事のツールになったスマートペン」)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン