「高性能なのにお手頃価格」で、アジア圏のスマホ界を席巻しているASUS「ZenFone」がSIMフリースマホとして、ついに日本に上陸した! 自作パーツやノートパソコンだけでなく、大型量販店のタブレット売り場などでもすっかり定着したASUSブランドが、スマホでも勝負をかける! 本記事はまず外観とスペックを中心に見ていく。
赤がインパクト大!
アジア圏ではそのお買い得さでヒット商品に
今回日本で発表されたのは5型の「ZenFone 5」。海外では4型、6型タイプも登場しているが、まずは標準的な5型のLTE対応モデルからとなった。16GBモデルと32GBモデルが用意されており、予想実売価格はそれぞれ2万6800円と2万9800円(税抜)。カラバリはブラック、ホワイト、レッド、ゴールドで、今回編集部でテストしたのはホワイトだが、イメージカラーは何と言っても鮮やかなレッドだろう。
ちなみに筆者が10月初旬に京都観光をした際、外国人観光客が手にするスマホをジッとチェックしていたのだが(職業病のようなものです)、背面がレッドのZenFoneと特徴的な丸型の窓があるフリップカバー(国内でもオプションで用意)の組み合わせは複数回見かけた。
前述したようにZenFoneの人気の秘密は、LTEにも対応した高性能な端末がお手頃価格という点。価格も安いがスペックや性能は……というイメージが付きまとうSIMフリースマホだが、ZenFoneはそのような端末とは一線を画している。CPUはSnapdragon 400とハイエンドクラスではないが、内蔵メモリーは2GBで余裕を感じさせる操作感。メインカメラは800万画素、インカメラは200万画素でこちらも十分な性能を持つ。スペックだけでなく、作りもまったく問題なしだ。
日本のスマホラインナップには無かった
気取らず気軽に使える価格と中身が魅力的
外観を見ていくと、背面はツルッとした、いかにもプラスチックな手触りで(特にホワイトは)、GALAXYやXperiaのフラグシップ機のような個性や高級感には正直なところ及ばない。
一方でシンプルで嫌味のないデザインなのも確かで、こういう気取らずに普段から実用的に使えるAndroidスマホ(そのためにはフラグシップ機より安価なことも重要)を欲しかったという人は日本国内にも多いはず。これまでの日本のスマホ市場には欠けていたものがついに加わったという印象を持った。
発売日は11月8日。十分な性能を持ちながら、お手頃な価格。ドコモXiの3バンドの周波数に対応しており、ドコモMVNOのSIMとの組み合わせもバッチリ。格安SIM/SIMフリースマホの市場拡大に大きく貢献するとともに、スマホ界の台風の目になりそうな1台だ。
「ZenFone 5」の主なスペック | |
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メーカー | ASUSTeK Computer |
ディスプレー | 5型IPS液晶 |
画面解像度 | 720×1280ドット |
サイズ | 約72.8×148.2×10.34mm |
重量 | 約145g |
CPU | Snapdragon 400(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 2GBGB |
内蔵ストレージ | 16 or 32GB |
外部メモリー | microSDXC(最大64GB) |
OS | Android 4.4.2 |
LTE対応周波数 | 2.1GHz(バンド1)、1.8GHz(バンド3)、2.6GHz(バンド7)、900MHz(バンド8)、800MHz(バンド19) |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:約800万画素/イン:約200万画素 |
連続待受時間 (3G/LTE) |
約395時間/約180時間 |
連続通話時間(3G) | 約1230分 |
カラバリ | ブラック、ホワイト、レッド、ゴールド |
発売時期 | 11月8日 |
公開当初、スペックの一部が間違っておりました。お詫びとともに修正いたします。(11/14 19:45)