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SaaSの立ち上げを迅速に実現する「SaaSビジネス基盤サービス」

日立、SaaS構築に必要な基盤サービスを月額課金で提供

2014年10月28日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日立製作所は、SaaS環境の立ち上げや運用の際に必要となる共通機能を提供し、グローバル対応のSaaS環境の迅速な構築を支援する「SaaSビジネス基盤サービス」を体系化。SaaS事業者やアプリケーション開発ベンダー、企業の情報システム部門などに向け、10月29日から販売開始する。

 SaaSビジネス基盤サービスは、国内外で約5万5000社が利用するSaaS型の日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」の構築・運用で培ったノウハウをもとに提供してきた「TWX-21 SaaS事業支援サービス」をリニューアルしたもの。ユーザー管理やアプリケーション監視などの各種機能を強化し、利用ログや問い合わせ履歴の解析サービスを追加するなどサービスを全面的に強化して、新たにSaaSビジネス基盤サービスとして提供する。

 システム基盤の提供からユーザー認証や課金管理、ヘルプデスクや運用代行などのBPO(Business Process Outsourcing)サービスまで、SaaS環境に共通的に必要となる機能を、インターネットを経由して月額料金形態で利用できるサービス。すでにSaaS環境を有している企業が利用する場合には、既存のデータセンターのサービス環境を維持したまま、必要な機能のみを選択できるなど、柔軟な利用が可能になっている。

SaaSビジネス基盤サービスの概要

 本サービスを利用することで、SaaS事業者やアプリケーション開発ベンダーは、開発期間の短縮や運用の負荷軽減を実現できるため、アプリケーションの企画開発や機能改善といった本来業務への集中が可能となる。また、SaaS事業者のみならず、企業の情報システム部門や情報システム関連のグループ会社向けにも、グループ全体で利用する業務システムやシェアードシステムの開発・運用へ適用できるほか、海外拠点の立ち上げに伴う現地での業務システムの迅速な構築などにも有効だという。

 おもな機能は以下のとおり。

(1)「認証・ユーザー管理」
システムログイン時に複数アプリケーション間のシングルサインオンを実現するSAML認証、利用ユーザーを制限できるIPアドレス制限など、SaaS環境における利便性とセキュリティ強化のための認証機能のほか、ユーザーIDの利用申請や変更、承認などのユーザー管理機能を提供する。
(2)「アプリケーション運用ナビゲーション」
従来のアプリケーションの障害・予兆監視機能に加え、サービス稼働状況を示す性能やログなどのデータを収集・分析し、関連付けを自動的に行うアプリケーション運用ナビゲーション機能を追加した。これにより、インシデント発生時に確認すべきデータを自動的に取得し、高い技術力のエンジニア以外でも、システム上で推薦された手順に沿って異常値の発見や問題把握を容易に行なえる。SaaS環境の維持・運用にかかる業務負荷を軽減できるほか、障害復旧や予防保全の迅速化・効率化を実現する。
(3)「SaaS対応ログ解析」
アプリケーション利用ログやヘルプデスクへの問合せ履歴、購買実績などの業務データを収集・保管して、データ解析するサービス。分析結果からアプリケーション機能の改善点を抽出することや、ユーザーニーズの把握によって、新サービスの開発など新たな価値創出を支援する。第一弾として購買分析に対応予定。
(4)「カスタマイザブルデータ交換」
サプライチェーンのグローバル化に伴い、グローバルに購買や物流といった多種データを効率的にやり取りできるシステムへのニーズが高まっている。これに対して、エンドユーザーごとに異なるデータ送受信プロトコルやデータフォーマットなどの設定変更を柔軟に行なえるデータ交換サービスを提供する。
(5)「課金管理」
サプライチェーンのグローバル化に伴い、グローバルに購買や物流といった多種データを効率的にやり取りできるシステムへのニーズが高まっている。これに対して、エンドユーザーごとに異なるデータ送受信プロトコルやデータフォーマットなどの設定変更を柔軟に行なえるサービスを提供する。
(5)「課金管理」
従来の定額制や従量制に加えて、条件別で段階的な従量課金設定や、エンドユーザー別に課金体系を個別カスタマイズできるなど、豊富な課金モデルに対応。SaaS事業者の課金管理にかかるシステム開発・運用コストを軽減する。
(6)「BPO・グローバルヘルプデスク」
従来のヘルプデスクサービスに加え、問い合わせログや操作ログの定期的な解析によるユーザーの利用パターンの改善提案や、システムオペレーションを代行するBPOサービスを提供する。たとえば、「アプリケーション運用ナビゲーション」を活用して、推薦される手順に沿ってシステムオペレーションを代行。アプリケーションの過負荷による性能低下を未然に防止することができる。

 サービスは、既存データセンターの有効活用が可能で、SaaS環境をすでに運用している企業は、既存のデータセンターのサービス環境を維持したまま、「Hitachi Cloudセンタ」に接続して、「認証・ユーザー管理」や「アプリケーション運用ナビゲーション」などの各種機能の中から、必要な機能のみ選択して利用できるという。

 また、 従来と同様に、管理者向けのWeb画面は日本語・英語・中国語に対応するほか、問い合わせ対応のためのグローバルヘルプデスクは日本語・英語・中国語・タイ語の多言語に対応し、グローバルでの利用を幅広くサポートする。

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