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ヒロオカ・ユースケの「IT斬鉄剣」 第1回

また、小型軽量の最新Xperiaを斬ってしまった……。

2014年11月14日 17時00分更新

文● ヒロオカ・ユースケ、題字 ●能登有沙、動画 ●鈴木誠史

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大げさに言えば、驚天動地

 Xperia(TM) Z3 Compactはその名の通りCompactさが売りとの事だが、まずは本当にCompactなのか試してみるとしよう。こういうのは名ばかりと決まっている。しかし、実際に手にしてみて驚いた!!

薄い!! そして軽い。

まさにCompactの名に恥じぬ出来栄えではないか!! 

 軽いではないか!! まさに驚天動地のごとし!!
 もしや羽衣よりも軽いのではなかろうか!! 飛んで行かぬか心配な程だ!!

 そしてXperia A2と比べ、端末の大きさは同等ながらも画面が大きくなっている。これにより前面の画面占有率が上がるため、見た目においてもXperia A2より小さい印象を受ける。

 むぅ……大きさ、薄さ、軽さとまさにCompactの名に恥じぬ出来栄えではないか!!

実物の如く美しく鮮明なカメラ!!

 次に機能面。これもXperia A2との比較になってしまうが、Xperia A2は小型というよりも機能面からXperia Z2の廉価版という印象だった。

 では、此度のXperia Z3とXperia Z3 Compactを比較するとどうだろうか。全体の機能は上がっているやも知れんが、小型故の機能削減があるに違いない。

 いやっ!! 此度は違った!! 小型画面の影響でディスプレーの解像度こそHDに留まっているものの、ハイレゾ音源対応、4K動画撮影、PS4リモートなどXperia Z3と大幅な差は無い。

 かような事から小型端末として申し分無い端末といえよう。

 特にカメラ機能は秀逸で、夜景も実物の如く美しく鮮明であった。カメラの起動速度も速いため、いつでもどこでも美しく撮影する事が可能だ。

 これ1台で高音質の音楽、美しい映像、話題のPS4が楽しめるとは、悔しいが天晴としか言いようが無い!! 

特にカメラ機能は秀逸

 最高ISO感度はXperia史上最高の12800。Xperia Z2に引き続き、開放F値2.0のGレンズを搭載している。最大解像度で撮影し、ノイズを低減させながら一旦縮小、複数枚の縮小画面を重ね合わせてノイズを抑え(Exmor® RS for mobile)、ノイズを抑えたまま本来のサイズに戻す(BIONZ for mobile)という技術の組み合わせで、ノイズの少ない綺麗な画像が撮影可能だ。

 また手ブレ補正技術にはサイバーショットでも採用している電子式手ブレ補正技術を応用。手持ちでもブレの少ない動画が撮影できる。4K動画撮影や、3台までのXperiaをNFCでワンタッチ接続して多視点で同時に撮影する「マルチカメラ」にも対応。

ハイレゾ音源対応

 スタンドアロンでのハイレゾ音源(PCM 192kHz/24bitまで)再生が可能になった。ハイレゾ音源に対応したDACとのデジタル接続が必要だったXperia Z2と比べると、いつも通りイヤフォンジャックにヘッドフォンを差すだけでハイレゾ音源が楽しめるので、ぐっと手軽に。また圧縮音源を96kHz/24bitまでにアップサンプリングする「DSEE HX」にも対応。スマホながら、ウォークマンに近いオーディオ性能をそなえているのだ。

妥協点、見つけたり!?

 外観に関して。Xperia Z3は金属部品を使う一方、Xperia Z3 Compactは軽量化に繋がる樹脂部品を使っている。金属部品の方が高級感、重厚感が出せるにも関わらずCompactを意識し過ぎて外観を疎かにするとは……

 妥協点、見つけたり!! ここまでは順調だったが遂に尻尾が出たか!! 

 早速、その情けない点を見ていくとするか……

むむっ!! 樹脂部品の透過系の配色!! そして軽さを引き立てつつも美しい仕上げ!! 

むむっ!!

 樹脂部品の透過系の配色!! そして軽さを引き立てつつも美しい仕上げ!! 

 いや、この程度は予想の範囲内だ。これ以上はあるまい……

 っ!! Z系統の特徴である電源釦が以前よりも洗練された形状に変化しているだと!?

軽さを引き立てつつも美しい仕上げ!!

 ヒロオカ・ユースケが注目したXperia Z3 Compactのフレーム部分。Xperia Z3の重厚なメタルフレームに対し、Xperia Z3 Compactはマットな質感の、半透明の樹脂をフレームに採用している。
 ガラスパネルと色味を変えるさりげない遊び心がソニーらしい。

洗練された形状に変化しているだと!?

 Xperia Zシリーズのシンボル、アルミ製電源ボタン。初代のXperia Zからの伝統だが、よく見ると形状は微妙に変化し続けている。
 Xperia Z3では、フラットな天面に電源のアイコンを刻印したシンプルなデザインを採用。よりすっきりとした印象に仕上がっている。

眺めていると、時が過ぎるのも忘れる……。

カラーはWhite、Green、Orange、Blackの4色。それぞれ、朝の光、昼の日差し、夕日、月の光を受けた「水面」をイメージしているそうだ

 しかも“docomo”の名が刻まれる位置が背面に変更、前面の黒率が上がる事で高級感が増し、まさに一枚板の如く美しいではないか!! 

 そして強化ガラスの進化により飛散防止フィルムが廃止になった事で、指紋が付きにくい。

 手の中で転がし前後左右上下を眺めていると時が過ぎるのも忘れてしまう……。

大画面化のご時勢だからこそ貴重な存在

 ガラケー時代、各メーカーが競っていたCompactさ。

 現在、iPhone6、6Plusの大画面化によりiPhone5sが再び注目を集めている事から、スマホにも小型端末の需要があると分かる。
 実際に販売員時代、小型端末の需要は男女問わず多かった。
 そして、これから始まるというソニーの高機能端末路線。
 このXperia Z3 Compactが高機能かつ小型というのも頷ける!! まさにスマホ市場を切り拓く第一歩になると確信!! 
 くぅ!! 感服つかまつった!! 
 この路線を確立し、ソニーには是非ともXperia SX級の大きさで、かつ高機能な端末を作っていただきたい!! 
 うぅ……また物欲を唆る物を斬ってしまった……
 したらば、これにて御免!!

廣岡優介(ひろおかゆうすけ)

7月14日生まれ 東京都出身

スタイルキューブの若手男性声優企画【Jugend Stil】(ユーゲントシュティール)メンバー。声優としてPS3「フェアリーフェンサーエフ」、PS4「オメガクインテット」への出演のほか、毎週金曜日21時〜配信中のUstream番組「Jugend Stil週間定例報告」に出演中。特技は各携帯キャリアの販売スタッフ経験を活かした“携帯アドバイス”。

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