UQコミュニケーションズは、来春に「WiMAX 2+」で利用する周波数帯域を拡大するとともに、キャリアアグリゲーションを導入することで下り最大220Mbpsに対応すると発表した。
また、現行WiMAXユーザーに対して、WiMAX 2+への移行を推進するための施策「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」を11月1日から開始する。
WiMAXが30MHz幅、WiMAX 2+が20MHz幅の現状を
WiMAXを10MHz幅、WiMAX 2+を40MHz幅へ来春に移行
2009年から同社は、2.5GHz帯において30MHz幅でWiMAXのネットワークを提供しているが、2013年7月には新たに20MHz幅の周波数割当を受け、同年秋からはこの周波数でTD-LTEと互換性を持つ「WiMAX 2.1」(サービス名が「WiMAX 2+」)によるサービスを開始した。
上記のWiMAX用の30MHz幅のうち20MHz幅を、来春にWiMAX 2+に切り替え、同時にWiMAX 2+を高速化するというのが今回の発表内容だ。つまり、WiMAXは10MHz幅に縮小される。WiMAXサービス自体は来春以降も提供されるが、速度は下り最大13.3Mbpsに低下。また、利用できる周波数帯域が減ったことで、ユーザー数がそのままでは現状より混雑する可能性も考えられる。
現行WiMAXユーザーには
WiMAX 2+ルーターを無料で提供
そこで同社が11月1日から実施するのが、「WiMAX 2+ 史上最大のタダ替え大作戦」というわけである。現在WiMAXサービスを利用しているユーザーは、契約解除料/登録料/端末代金が無料で、WiMAX 2+対応ルーターに交換が可能となる。
なお、タブレットやパソコンなどの機器を購入した場合に適用される「まとめてプラン」について、そのまま引き継がれる。また、ルーターをクレードルセットにする場合は、クレードル分の料金が必要。
WiMAX 2+のルーターや料金プラン、サービス内容については、基本的にこれまでと同様。つまり現行のWiMAX 2+ルーターについては、下り最大110Mbpsまでの対応である(下り最大220Mbpsの利用には新端末が必要)。
2年契約を前提とした「UQ Flatツープラス」は月3696円(契約解除料は1~13ヵ月目は1万9000円、14~25ヵ月目は1万4000円、27ヵ月目以降は9500円、いずれも税抜)。契約から最大25ヵ月間はWiMAX 2+による通信量にともなう通信速度制限が無いのも従来どおりだ。