インターフェースのシンプルさも秀逸
概要がわかったところで、カリーさん的に一番気になったのは、自動取り込みがどれくらい楽なのかという点。
青色申告では、事業用につかっている銀行口座の取引履歴はすべて書く必要があるため、紙の通帳を見ながら青色申告ソフトに逐一入力していってる方も多いはず。これが意外と面倒な作業なんですが、やよいの青色申告オンラインの自動取り込みを使えば、ものの数分に短縮することも可能です。まず準備として……
- 銀行口座のインターネットバンキングを開設
- MoneyLookやZaimにユーザー登録
- MoneyLookやZaimに銀行口座を登録
というのが必要。インターネットバンキングを申し込んでなかった人は、これを機にぜひ開設しましょう。カリーさんのようなMacユーザーなら、MoneyLookは非対応なのでZaimをチョイスすべし。
あとはやよいの青色申告オンライン側で設定する。各種アプリとデータを橋渡ししてくれるのは、今年7月に弥生が発表した「YAYOI SMART CONNECT」(関連記事)。画面左の「スマート取引取込」をクリックして、Zaimとの連携を指示すればいい。
マウスを動かしてメニューから科目を選ぶだけでOKという手軽さは、手入力していた人にとってかなり感動モノでしょう。科目の自動設定は、ユーザーの入力履歴をもとに学習してくれるので、使えば使うほど賢くなって手間が減っていくはずだ。ちなみにZaimは、1日1度ほどオンラインバンキングにアクセスして情報を取得する仕様なので、直近の取引はすぐに現れない場合があります。
この自動連携でクレジットカードのやりとりも済ませてしまえば、あとは現金の取引を入力するだけ。それも「かんたん取引入力」の画面でサクサク入力していけます。
使っていて実感したのですが、やよいの青色申告オンラインは、パッケージ版に比べて画面構成がシンプルなので、迷いがないんですよね。どうしても新機能が全面に押されがちですが、カリーさん的にはこの絞り込まれたインターフェースが最強に素晴らしいと思います。
というわけで駆け足で見てきましたが、やよいの青色申告 オンラインは、既存のパッケージ版を超える手軽さを実現していると実感した次第です。銀行やクレジットカードのオンラインサービスでは、たいてい直近の数ヵ月ぶんしかデータを保持しておいてくれないので、自動取り込みを始めるならなるべく早くがいいでしょう。今年の青色申告では、ぜひオンライン版も選択肢に入れてみてくださいな!!
(提供:弥生)
この連載の記事
- 第11回
ビジネス
ウソはダメよ〜! 確定申告前に覚えておきたい「レシート」の上手な扱い方 - 第10回
ビジネス
確定申告の経費はどこまで落ちる!? 税理士さんにホンネで聞いてみた - 第9回
ビジネス
お金を借りる「コツ」を資金調達コーディネーターに覆面調査 - 第7回
ビジネス
忍者増田、お得な「ふるさと納税」で特産品をゲットしたでござる - 第6回
ビジネス
人を雇えば個人事業主でも数十万もらえちゃう!? 「助成金」について考えよう - 第5回
ビジネス
個人事業主にも退職金を! 節税にも効果アリな「小規模企業共済」って何? - 第4回
ビジネス
「ふるさと納税」で地方の特産品をゲットしてみたい(後編) - 第3回
ビジネス
「ふるさと納税」で地方の特産品をゲットしてみたい(前編) - 第2回
ビジネス
うわっ……私の国保高すぎ……? 国民健康保険組合への加入を検討してみた - 第1回
ビジネス
フリーランスだけど、社長になってみたい 個人事業主or法人、どっちがおトク?