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Google「パイレーツアップデート」実施、著作権侵害サイト対策を強化

2014年10月21日 06時32分更新

記事提供:SEMリサーチ

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米Google は2014年10月17日、インターネット上での著作権侵害サイトへの対策強化を発表した。頻繁に著作権侵害行為を繰り返しているWebサイトの検索順位を下げる「パイレーツアップデート」も2年ぶりに実施する。

著作権侵害サイト対策のパイレーツアップデートとは

「パイレーツアップデート」(Pirate Update)とは著作権侵害件数の多いWebサイトの検索順位を下げるためのアルゴリズム。Google は専用の著作権侵害の報告フォームから DMCA(Digital Millennium Copyright Act = デジタルミレニアム著作権法)に基づいた著作権侵害の申し立てを受け付けているが、その申立を多数受け取ったWebサイトは著作権を無視した運営が継続的に行われているものと判断して、検索順位を下げる措置を取る。検索上位に表示されにくくすることでユーザーがそうしたWebサイトへ訪問する機会も減り、同時にコンテンツホルダーの権利を守ることにもつながるからだ。

cf.米Google、新ランキングシグナルを導入 - 著作権侵害申立件数が多いサイトの検索順位調整へ

パイレーツアップデートが最初に導入されたのが2012年8年で、約2年ぶりの更新となる。今回は問題のサイトを検出するシグナルを洗練させ、悪名高きサイトの順位を目に見えるように修正可能になることが期待されるという。


新しい広告フォーマット 正規のコンテンツ提供サイトへ誘導

同社はまた、特に権利侵害の多い音楽や動画関連の検索クエリに対応する、新しい広告フォーマットのテストを行っていることを明らかにした。download (ダウンロード)や free(無料)、watch(視聴)といった文字列を含む音楽や映画関連のクエリで検索されると、検索結果画面の検索窓と自然検索結果1位の間に、正規のライセンスを受けたメディアサイトへの広告リンクを表示する。例えば watch game of thrones と検索すると、Amazon Instant Video や VUDU への広告を表示するサンプル例が公式サイトに掲載されている。


オートコンプリート(サジェスト機能)から権利侵害の恐れある語句を排除

検索窓にキーワードを入力する途中で表示される Googleオートコンプリート(キーワード候補提案機能)にも著作権侵害対策を実施する。著作権侵害サイトを検索結果に返すことになる予測クエリが最初に候補として表示されないように調整する。先に述べたパイレーツアップデートでそうした侵害サイトの検索順位を下げている以上、オートコンプリートで容易にアクセスできてしまうのでは意味がないためだ。


Continued progress on fighting piracy [Google Public Policy Blog]
http://googlepublicpolicy.blogspot.jp/2014/10/continued-progress-on-fighting-piracy.html


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私が本サイトで公開している記事や書籍の内容を無断で NAVERまとめに掲載している人が後を絶たないのですが、LINEに通報するのではなくて必ず Google に削除リクエストを出しています。順位落とされたらいいのに。

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