日立情報通信エンジニアリングは10月20日、レーザー・レーダーで人の流れを計測する「人流計測サービス」を提供開始した。
商業施設などの人の流れを計測・分析して店舗・広告の設置、施設レイアウトや空間デザインに活用するもの。人流計測は一般的にカメラ画像から人を自動認識する方式が採用されているが、カメラでは光の加減によって計測精度が低下することがあるほか、人を撮影することからプライバシー問題が生じる。
レーザー・レーダー方式は微弱なレーザーによって測距するセンサーを用い、安定した計測ができるほか、プライバシーにも配慮した計測が可能となる。人の位置を30cm以下の精度で検知するほか、1台のレーザー・センサーで最大20m、270度の範囲を検出可能。赤外線レーザーを用いるため、暗闇でも人の識別が可能という。
入店率把握、デッドスペースの有効活用、サイネージ連携による広告宣伝や展示ブースレイアウトの決定などの用途として店舗・商業施設向けに販売を開始している。