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ギャリー・デイビス氏(マカフィー社セキュリティ エヴァンジェリスト)に訊く

パスワードは50年前の技術――5年後は声&網膜の生体認証へ

2014年10月23日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部 聞き手●三上洋

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2015年版のマカフィーはスマホの守備力が上昇!

三上 「では、個人ユーザーレベルで注意すべき事柄は何でしょう」

デイビス氏は「スマホのセキュリティをPC並みに固めてください。外出先で扱う端末のほうがセキュリティリスクは高いのです」と、モバイル端末のセキュリティ対策の重要性を強調した

デイビス 「一番大きな課題は、やはりモバイルだと思います。個人ユーザーはあくまでも電話として扱っており、非常にリッチなコンピューター環境だとは見なしていないと思います。

 パソコンであれば、セキュリティ対策ソフトを入れるなど、きちんとセキュリティコントロールをしなくてはならないという意識はあるでしょう。しかし、モバイルになると同じようなことを考えるまでに至らないのですね」

三上 「そういった状況のなかで、2015年版の製品の特徴を、あらためて、2つか3つのポイントでご説明願えますでしょうか」

デイビス 「コンシューマの皆さんは、製品としてはうまく機能して欲しいのだけれど、デバイス上のリソースをあまり使って欲しくないという声が上がってきました。その声に応える形でのパワーパフォーマンスの向上が1つ目。

 2つ目は使い勝手です。まず『シンプルにして欲しい』というお客様の声に応えたワンクリックでの機能提供。それから、皆さんに注目していただけそうなのがキャプチャカムです。

 iPhoneの場合は、撮影した写真を通常のエリアではない金庫に貯められます。そして金庫を開こうとするとパスワードを求められ、失敗すると画面側のカメラで使用中の写真を撮られてしまいます。同時に、あらかじめ設定されたメールアドレス宛てに、その写真と使用された際の位置が届くという仕組みです。Androidの場合は、PIN番号を入れ間違えると、同じことが起きます」

パスワードを間違えた場合、指定のアドレス宛てに写真のようなメールが届く。端末の位置だけでなく、操作中の人間を自撮り用のカメラで撮影した画像まで見られるという念の入れようだ

三上 「パフォーマンス、ワンクリックでの使いやすさ。そしてセキュリティ向上のキャプチャカムですね。それから、クロスデバイスにも注目したいところです。パソコン、タブレット、スマートフォン、そして今回からiOS製品、これらを1つのセキュリティ対策製品で守るというのは、McAfeeさんが最も早くから力を入れていらっしゃるのかなと思うのですが、いかがでしょう」

デイビス 「そうですね。私たちは3年以上、このクロスデバイスに注力してきました。セキュリティ対策製品を扱うリーダーとしては、デジタルライフを保護することが義務だと思っています。ですから、たとえば1人で20台のデバイスを持っているのであれば、20台全部を守ります。台数によって金額が変わるようなことにはなりません

三上 「最後に、日本のユーザーに向けたアドバイスを一言でお願いできますか」

デイビス 「スマートフォンに気をつけろでしょうか。ここ数年間、一番大きなリスクはスマホにあると思います」

三上 「ありがとうございました」

2015年版はiOS正式対応で真のクロスデバイス対応に!

2015年版のマカフィーセキュリティ対策製品のラインナップ

製品名利用可能台数と期間価格販売形態
マカフィー リブセーフ 20151ユーザー3年版/1ユーザー1年版
/1ユーザー3カ月版
1万5408円/8208円/1008円店頭
マカフィー オール アクセス 20151ユーザー1年版9252円オンライン
マカフィー トータルプロテクション 20153台1年版7180円オンライン
マカフィー インターネットセキュリティ 20153台3年版/3台1年版1万2137円/7180円店頭
マカフィー アンチウイルス プラス 20151台1年版4212円オンライン

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