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四本淑三のダイエット・ギークス ― 第5回

ダイエットに励むため、ひいては長くゲームを続けるための心得

プレイヤー必見! Ingressを楽しむコツは敵味方を区別しない?

2014年10月18日 12時00分更新

文● 四本淑三

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破壊こそ利益である

 Ingressは、それぞれのプレイヤーが利己的に動いた結果、互いのプレイヤーの利益にもなるという上手いデザインになっています。

 敵のポータルを破壊すれば自身のポイントになるだけでなく、自身のポータルが破壊されれば、それを再び破壊し奪取することで、自身もポイントを得られるわけです。

 すなわち攻撃されることは利益なわけです。逆にポータルが破壊もされず、そこに存在し続けていることは、あまり利益になりません。

 唯一、現在Lv9のエージェントである私の立場で困るのは、「Guardian」バッジ目的で長期間保持している自身のポータルが破壊されると、その記録が途絶えてしまうことだけです。でもそれはゲームなので仕方がありません。

ポータルをキープし続けた日数によって与えられる「Guardian」バッジ

 むしろ邪魔なのは自陣営のエージェントです。適当なリンクを張られると簡単に破壊はできず、思った通りにコントロールフィールドを作れなかったりします。

 ただ、チャット画面で「リンクはよく考えて張れ」などと怒っている方もいらっしゃいますが、それも各プレイヤーがルールに沿って動いているゲーム上のことであって仕方のないことでしょう。

なぜ我々は戦わなければならないのか

 私が怖いなと思うのは、チャット画面で、敵陣営のエージェントを本気で敵視している方々が時折いらっしゃることです。

 先にも書いた通り、このゲームにおいては敵こそが味方です。むしろ敵陣営と連携しさえすれば、お互い効率よくAPを稼げる構造ですらあります。ゆえに、それは運営側から「ウイントレーディング(談合プレイ)」として規約上禁止されています。

 つまり、当然のことながら意図的に分けられた敵と味方であり、これはゲームとして演出された決まりごとに過ぎません。本当は敵も味方もいないんです。ジョン・レノンもそう歌っています。

 それでも貼られたレッテルを鵜呑みにして、敵視したがる。それが人の世の常とはいえ、ゲームの世界でまでとは……。そういう方向で考え始めると、とたんに憂鬱になってIngressをやめたくなるので危険です。

 人は群れたり、群れに忠誠心を持ったりすると、冷静な判断力を失います。現実の戦争も、そのようにして起きるものですから、皆様もぜひお気をつけ下さい。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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