デルは10月15日、同社が国内で初めて投入するChromebook「Dell Chromebook 11」を販売開始した。直販サイトでの最小モデル構成価格は4万2098円。
Chromebookは、米Googleの独自に開発したOS「Chrome OS」を搭載したノートPC。ウェブアプリケーションをブラウザー(Chromeブラウザー)上で実行し、データはクラウド上に保管するため、比較的低スペックながらストレスのない動作や低コスト化を実現している。Dell Chromebook 11はすでに海外で販売されていたモデルで、デルが初めて国内投入するChromebookとなる。
CPUはCeleron 2955U(1.4GHz)で、今後投入が予定されているというCore i3搭載モデルについての発表はなかった。メモリーは4GB、ストレージは16GB SSDで、ディスプレーは11.6型のWXGA(1366×768ドット)LCD液晶。IEEE 802.11a/b/g/nおよびBluetooth 4.0に対応。インターフェース類は、USB 3.0端子×2、HDMIポート、SDカードスロット、セキュリティースロットを備える。バッテリー駆動時間は約10時間としている。
本体サイズは約幅294.64×奥行200.7×高さ24.6mm、重量は約1.32kg。「Chrome管理コンソール」については、10月中旬から認定パートナー経由で法人向けに別途販売するという。
個人販売は「できれば年内に」、ただし実質的には個人購入も可能
同社エンドユーザー・コンピューティング総括本部 パートナービジネス開発マネージャーの飯塚祐一氏は、「デルのChromebookの強みは、4GBの大容量メモリー、10時間の長時間バッテリー駆動、1年間の引き取り無料修理サービス」と説明。
ターゲット顧客については、「法人では、作業がブラウザベースなので端末コストを落としたいというお客様、すでにGoogle Appsを利用しているお客様、シンクライアントやキオスク端末として利用したいと思うお客様など、様々な業種や部署にニーズがあると考えている。また、教育現場でもChromebookの注目度は高まっている。市役所や図書館などと合わせた公共・文教エリアで流行するのでは」とし、あらゆる層にアピールできる余地があることを強調した。
また、2つの販売方法についても説明。デル ダイレクトからは、端末管理のニーズが少ないケースなどを想定し、個人事業主・小規模企業向けに管理コンソールなしで販売する。法人向けというくくりではあるものの、必要項目を記入すれば個人でも購入が可能だ。より大きな企業向けには、パートナーと協業で、管理コンソール込みの販売を実施していくという。
一般の個人ユーザー向け販売について、同社エンドユーザー・コンピューティング統括本部 ブランド マーケティング マネージャーの金 秦英氏は「グーグル様と色々な協議があって、前向きに検討している。条件さえそろえばすぐにも販売したい。確定ではないが、年内の販売を目指している」とした。
Dell Chromebook 11の主なスペック | |
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CPU | Celeron 2955U(1.4GHz) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 16GB SSD |
ディスプレー | 11.6型(1366×768ドット) |
カメラ | 720pHDビデオウェブカメラ |
光学式ドライブ | - |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×2、HDMI端子×1 |
カードスロット | SDカードスロット |
連続駆動時間 | 最大10時間 |
本体サイズ | 幅294.64×奥行200.7×高さ24.6mm |
重量 | 約1.32kg |
OS | Chrome OS |