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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第52回

著者になるためのプロセスとは

2014年10月24日 09時00分更新

文● 前田知洋

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データと印刷の色が違う→ガビーン!

 新刊の特設サイトを作って、プロモーションを始めたせいか、おかげさまで、トークショーが完売に。あとは、ラジオとか、テレビとか、インタビューとか頑張ります。今回は、「データと印刷の色が違う→ガビーン!」って話と、誤字脱字をなくすのが難しいって話です。プロの編集者でも、出版後にガビーンってなることもめずらしいことではありません。

RGB?それともCMYK?

 書籍やチラシなど、紙への印刷はCMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)のインクが使われますが、デジカメで撮影した画像データやデザイナーがPCの画面上で見ているのはRGB(レッド、グリーン、ブルー)で行なわれています。これ、印刷、出版関係者には、もはや常識なのですが、これがけっこう関係者を悩ませています。

 というのは、CMYのインクを均等に混ぜると理論上は黒になりますが、RGBは混ぜると白になります。マジックみたいな話です(笑)。家庭でプリントするときも、PCの画面で見るとカラフルな写真がプリントしたら暗くなった…、なんて経験があるはずです。

CMYKは色域が狭い

 最近の家庭用のプリンターは、PCで見る画像に出来るだけ近く見えるように、鮮やかになる色補正などがされていますが、商業印刷だとそうはいきません。印刷してみたら「ガビーン!」なんて話は、いろんなところにゴロゴロあります。その理由は、CMYKは色域(色の幅)がRGBよりも狭いことにあります。3色(プラス黒)を混ぜて、自然界のすべての色をインクで表現しようとするのは、やっぱり完璧じゃないんですよね。

RGBとCMYKの色の違いを疑似表現した画像。ちょっとグレーっぽくなります。紙に印刷されるとさらに暗くなります

 さらに、CMYK出力がシミュレート出来るプリンターは高い上に、インクの代わりにトナー(粉)が使われています。大きな印刷所などで使われる高価なレーザープリンターでは、トナーの量を調整して精度を上げ、実際のインクを使ったオフセット印刷の結果に近いものもあります(ただし、そのプリンターが自分の本の色校正に使われるのかは別の話)。

 設備を持っていない著者が、商業印刷物で理想に近い色にするのは、1)色校正を何度もする。2)カラーマネジメントを熟知したプロの編集者に頼む。3)印刷所のプリンターや印刷機のオペレーターを綿密な打ち合せをする。などがありますが、いずれにしても、お金と時間が…。もし、写真やイラスト→PCの画面→印刷のカラーマネジメントについて、さらに詳しく知りたい方は、「CMYK RGB カラーマネジメント」などのキーワードでググってみてください。

4回の色校正後に、やっとオリジナルデータに近い印刷結果に

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