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さらに簡単なShapeeasyも!

“普通の人が普通に使える3Dプリント”目指すShade 3D

2014年10月14日 19時20分更新

文● 貝塚/ASCII.jp編集部

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Shade 3Dで造形し、3Dプリントしたモデル

 イーフロンティアは10月14日、3D作成ソフト「Shade 3D」の最新バージョン「Shade 3D ver.15」を発表した。

 「データ作成のハードルが高く、多くの人が話題にはするけど、実際に使ってはいない」という3Dプリントの現状に着目。「普通の人が普通に使って楽しめる3Dプリント」を目指したという。

 Shade 3Dは2013年4月に発表したver.14より3Dプリンターへの出力に対応しているが、ver.15では3Dプリント向け3D製図機能を大幅に強化。3Dモデル作成のハードルをぐっと下げたのがver.15の大きな特徴だ。

Shade 3Dは2013年より3Dプリンターに対応している

今回のver.15で実装された新機能の例

 具体的には、2013年11月より実装している「3Dプリントアシスタント」にナビゲート機能を追加し、ユーザーインターフェースのデザインも一新。また、3Dプリンターで処理できない箇所を出力前に検出する「チェック機能」や、モデルの形状を保ったままポリゴン数を減らし作業時の負荷を軽減する「ポリゴンリダクション」、3Dスキャナーを利用した際に意図せず発生した細かな凹凸などをなめらかにする「ポリゴンスムージング」といった機能を搭載した。また、4Kモニターにも対応している。

従来は手作業で修正する必要があったエラー部分をプログラムが自動的に埋めてくれる「ラッピング機能」

 さらにレンダリング時のアルゴリズムも見直し、ver.14と比べて5〜10%処理速度が向上。同社によれば、CPUのグレードを1段階上のものに換装した場合と同程度の速度向上につながるという。

 発売日は11月28日。従来通り利用できる機能に幅を持たせた「Basic(1万584円)」「Standard(4万3200円)」「Professional(8万6400円)」の3タイプが用意される。 また、StandardとProfessionalにおいては、アカデミック版も提供され、価格はStandardが2万1600円、Professionalが4万3200円。

 動作環境はWindows 7、Windows 8、Windows 8.1およびOS X 10.8、10.9、10.10。Windowsの場合はCore 2 Duo以降のCPUと2GB/4GB(32bit/64bit)以上のメモリー、5GB以上のストレージ空き容量、OS Xの場合はCore 2 Duo以降のCPUと4GB以上のメモリー、5GB以上のストレージ空き容量が必須。

より簡単な3Dプリント「Shapeeasy」

Shapeeasyによる作例。左の平面イラストをソフトウェアが自動的に3Dデータ化したものが右のモデル

 同社が現在開発中の簡易的な3Dプリントデータ作成ソフト「Shapeeasy」の概要も明かされた。「イラストを描くくらいはできるけど、3Dの製図は難しい」「簡単な小物を作りたいだけなので、本格的なソフトは使いたくない」でも、「3Dプリンターで遊んでみたい」といったニーズに応える製品としている。発売日や価格などの詳細は現時点で未定となるものの、近日中にパブリックプレビュー版が提供される予定だ。

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