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マイクロソフト・トゥディ 第115回

Windows 10コンシューマプレビューは年明け予定—モバイル関連機能が追加か

2014年10月16日 11時00分更新

文● 大河原克行

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「Windows 10 Technical Preview for Enterprise」

 ナデラCEOが言及したように、マイクロソフトは、10月1日から、Windows Insider Programを立ち上げた。このプログラム参加者は、Windows 10のテクニカルプレビューを利用でき、日本からの参加も可能だ。

「Windows Insider Program」は日本からの参加も可能。Windows 10のテクニカルプレビューを利用できる

 正式名を「Windows 10 Technical Preview for Enterprise」としているように、これは、企業内のITプロフェッショナルを対象に実施するもので、多くの声を集めて製品化にフィードバックするのが狙いだ。

“10”という名称を採用していない
「Windows Server Technical Preview」

 実はあまり報道では触れられていないが、10月1日からは「Windows Server」に関するテクニカルプレビューの配布も同時に開始されている。これは「Windows Server Technical Preview」が正式名称であり、「Windows Server 10」という表記になっていない。

年明けを目標に、「Windows 10」コンシューマプレビューが登場

 年明けを目標に、コンシューマプレビューが登場し、テクニカルプレビューで限定されていたデスクトップPCおよびラップトップPC以外のデバイスでのプレビューが可能になりそうだ。モバイル分野などに対応した機能はここで追加される可能性が高い。

 さらに、2015年春には、デベロッパープレビューが用意されることになる。この配布タイミングは、2015年4月に開催される開発者向けイベント「Build 2015」の場になりそうだ。そして、2015年後半にはRTM(Rrelease to Manufacturing)版が提供され、正式リリースという形になる。

「Windows 10」のスケジュール

「クラウドOS」に関して、10月20日(米国時間)に発表

 Windows 10は、マイクロソフトが新たに掲げている「デバイスOS」と「クラウドOS」のうち、デバイスOSを担うもの。クラウドOSに関しては、Windows 10を発表した米サンフランシスコのシアターで10月20日(米国時間)に発表する予定だ。

クラウドOSに関しては、Windows 10を発表した米サンフランシスコのシアターで10月20日(米国時間)に発表する予定(写真はWindows 10発表時のもの)

 この会場は、マーケットストリート沿いにある小さなシアターで、ケーブルカーの乗り場からも1ブロックほどの場所。正式な製品発表が大きな会場で行なわれるのに対して、まだ小さな場所から発信するというレベル。まるで、デバイスOSとクラウドOSがまだ成長段階にあることを示しているようだ。

2015年後半の「Windows 10」リリースに合わせ、
いくつか新デバイスをリリース予定

 ところで気になるのは、米マイクロソフトのオペレーティングシステム担当エグゼクティブバイスプレジデントのテリー・マイヤーソンが、Windows 10に関するブログの中で、2015年後半のリリースにあわせて、「いくつかの新デバイスをリリースできる予定」としている点だ。

 これはマイクロソフトブランドの新たなデバイスを指しているのか、それともサードパーティー製品を含んだものとしているのかは不明だ。また、スマートグラスやスマートフウォッチのようなものを指しているのかも現時点では不明だ。これも、時間を経過すれば、その意味がわかるだろう。

 こうしたことを含めて、新たな挑戦を行なうという点でも、「9」ではなく、「10」だったのかもしれない。


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