高級ケーブルとの組み合わせを想定、端子も余裕をもって配置
背面端子を詳しく見ると、アナログ出力用のRCA端子の間隔が広く取られていることに気付く。端子の強度も十分に確保されているので、極太の高級ケーブルでも安心かつ快適に抜き差しできそうだ。目立たないところだが、脚(インシュレーター)も金属製のしっかりとしたつくり。音に影響に出る振動への対策など、要所要所に気を遣ったつくりになっていることが伺える。
本体のサイズは幅250×奥行き270×高さ90mm、重量5kg。片手で持つには厳しいぐらいの重量だが、単品コンポーネントとして本格的な性能を持ちつつ、比較的コンパクトで取り回しもしやすい部類に入る。
内部はぐっと凝縮感がある印象。ネットワーク機能は持たないが回路構成はフルサイズのネットワークプレーヤー「NA8005」とほぼ同等とのこと。ヘッドフォンアンプ部はHDAM SA2を使ったディスクリート構成となる。パーツも厳選し、電源用に大型のEIトランスを内蔵し、各種カスタムパーツをおごっている。オーディオメーカーらしいこだわりの詳細は、9月の記者発表時にも記事にした(関連記事)。