リーズナブルで使いやすく、しかもスタイリッシュな
「LIFEBOOK WU1/S」
まずはLIFEBOOK WU1/Sの本体デザインから見てみよう。外観としては「LIFEBOOK UH」シリーズをそのまま踏襲したもので、黒を基調とした落ち着いたデザインを採用している。パッと見にはお買い得モデルとは思えないほどの高級感もポイントだ。
本体カラーは「ガーネットレッド」とされているが、この色が使われているのは本体側面とフラットポイント(タッチパッド)の周囲、そしてスピーカー部分のみ。ワンポイント程度ではあるのだが、そのわずかな赤によって全体が引き締まり、スタイリッシュな印象を与えている。派手すぎることもないため、ビジネス用途でも使いやすいはずだ。
フットプリント(接地面積)は約幅322×奥行き225mm。大きさとしては、A4サイズ(幅297×210mm)とB4サイズ(幅364×奥行き257mm)の中間くらいのサイズ感だ。高さは17.5mmで、8万円台で手に入るノートとしては薄い部類に入るだろう。エッジのたったシャープなデザインの影響もあって、実際に手にしてみると比較的スリムな印象を受ける。リーズナブルなノートはほしいが、不格好なものや分厚いものは遠慮したいという方なら、LIFEBOOK WU1/Sのデザインをきっと気に入るはずだ。
液晶ディスプレーのサイズは13.3型で、解像度は1366×768ドット。光沢のないノングレアパネルを採用しているため光の映り込みが少なく、目が疲れにくいのが特徴だ。写真や動画の発色については光沢ありのグレアパネルのほうが上だが、ビジネス用途で細かな文字を長時間見続けるならノングレアの「LIFEBOOK WU1/S」を選びたい。
キーボードはテンキーなしの91キー構成。配列は標準的だが、キーボード右端にDleteキーやHomeキーなどの特注キーが並んでいる点に注意したい。使い始めは押し間違える場面もあったが、しばらく使って慣れてくると普通に入力できるようになった。
キーピッチは約17.8mmとやや小ぶりだ。Enterキー周辺にあるいくつかのキーはさらに小さくなっているが、使ってみると意外にもタイプミスすることなく軽快に入力できる。キーストロークは約1.5mmとされているが、実際に入力してみると少し浅めに感じた。軽い底打ち感やたわみもあるが、使っているうちに気にならなくなるだろう。
無線通信機能は、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANとBluetooth 4.0+HSに対応。インターフェースとしては、USB 3.0端子×2とUSB 2.0端子×1、HDMI端子、SD/SDHC/SDXC対応ダイレクト・メモリースロットが用意されている。試用機には有線LAN端子があるが、製品版では非搭載となっている。
今回のレビューにあたってひととおり試用機を触ってみたのだが、本体デザインや各部の使い勝手はいい。低価格モデルにありがちな安っぽさも感じられず、値段の割には高い完成度だと感じた。