最薄部はなんと0.44mm、薄肉化と建築に発想を得た構造
レッツノート RZ4はタフなモバイルになぜ耐えられるか?
2014年10月28日 11時00分更新
インテル® Core™ M プロセッサー
パナソニックのレッツノートシリーズといえば、「軽い」「頑丈」「バッテリーが長持ち」「高性能」という、4拍子揃ったノートPCとして、仕事でノートPCを持ち歩く機会の多いビジネスマンから絶大な人気を得ている製品だ。最新モデルの「レッツノート RZ4」はインテル® Core™ M プロセッサーを搭載し、従来機種より大きく軽量化。ノートPCに求められる高性能も妥協なく盛り込んでいる。
インテル® 製品搭載の2in1。PCのパフォーマンスとタブレットの楽しさをこの1台で。
インテル® Core™ M プロセッサー
パナソニックのレッツノートシリーズといえば、「軽い」「頑丈」「バッテリーが長持ち」「高性能」という、4拍子揃ったノートPCとして、仕事でノートPCを持ち歩く機会の多いビジネスマンから絶大な人気を得ている製品だ。最新モデルの「レッツノート RZ4」はインテル® Core™ M プロセッサーを搭載し、従来機種より大きく軽量化。ノートPCに求められる高性能も妥協なく盛り込んでいる。
インテル® 製品搭載の2in1。PCのパフォーマンスとタブレットの楽しさをこの1台で。
第1回ではレッツノート RZ4の基本性能の高さや、ビジネスノートPCとしてのこだわりについて紹介したが、今回は、外出先で使う場合や出張に持って行く際のレッツノート RZ4の利点について取り上げていきたい。
堅牢で携帯性に優れたレッツノート RZ4
モバイルでノートPCを活用するには、まず、携帯性が重要だ。
レッツノート RZ4は、ビジネスのあらゆるシーンで活躍するノートPCであるが、その中でも、レッツノート RZ4が得意とする分野が出張や外回りの営業といった、モバイルでの利用だ。以前から、レッツノートシリーズはモバイルでの使い勝手が優れていることで定評があり、いわゆる“ヘビーモバイラー”から絶大な支持を受けていた。
重さが1kgを超えると、鞄などに入れて気軽に持ち歩くにはやや厳しくなる。レッツノート RZ4は、10.1型液晶搭載2in1 PCとして、世界最軽量※となる約745gの超軽量ボディを実現しており、携帯性に関しては申し分ない。
フットプリントもB5の大学ノート程度とコンパクトで、B5の大学ノートを5冊重ねたものよりも軽く、薄いのだ。大学ノートが5冊入る鞄なら、レッツノート RZ4がちゃんと入るので、小さめのビジネスバッグやクラッチバッグなどにも無理なく収納できる。
※コンバーチブルPCにおいて。(2014年10月2日現在、パナソニック調べ)
カバンにラフに入れられる堅牢性
いくら軽くても、ボディが弱くて壊れやすいのでは、出張などに持って行くには向かない。海外などでは、荷物をラフに扱われる可能性も多いのだ。レッツノート RZ4は、ボディの材質として軽くて丈夫なマグネシウム合金を採用し、トップキャブネットの厚さを部位ごとに適切な厚みに設定することで、軽さと強度を両立させていることが魅力だ。
トップキャビネットの肉厚最薄部は、従来機種では0.55mmであったが、レッツノート RZ4では0.44mmまで薄肉化されている。また、天板にはレッツノート伝統のボンネット構造と、2種類の硬度のダンパーを複合的に配置した複合ダンパーを採用し、液晶に加わる負荷を低減しているため、堅牢性は非常に高い。
以前のレッツノートでは、ボンネット構造の凹凸が大きく、外観も無骨な印象であったが、ここ数年の製品は、ボンネット構造の凹凸も小さくなっている。レッツノート RZ4もその流れを汲んでおり、天板の凹凸は小さく、デザイン的にもスマートだ。
ボディーがスリムになっても、レッツノートがこだわってきた堅牢性は決して犠牲になっていない。動作中の76cm落下試験や非動作時の100kgf加圧振動および自由落下試験、局部加圧試験など、過酷なテストをすべて実施しているのだ。
こうした落下試験や加圧振動試験を実施していることを、きちんとWebサイトやカタログなどで謳っているメーカーはかなり珍しい。パナソニックの自信の現れといえるだろう。筆者は、10年以上前から何台かのレッツノートを使い続けてきたが、海外取材などにも持ち歩いて酷使したが、ハードウェアトラブルは一切なかった。
レッツノート RZ4も、そうしたレッツノートの伝統をしっかりと受け継いでいるのだ。
インテル® Core™ M プロセッサー搭載で高性能と長時間駆動を両立
ノートPCをモバイルで利用する際、携帯性、堅牢性に並ぶ重要なポイントが、バッテリー駆動時間だ。
第1回で詳しく解説したとおり、レッツノート RZ4は、CPUとしてインテルの最新CPU「インテル® Core™ M プロセッサー」を搭載していることがウリの一つだ。インテル® Core™ M プロセッサーは、14nmプロセスルールで製造された初のCPUであり、高い性能を持ちながら、消費電力が非常に低いことが特徴だ。
また、バッテリーには、パナソニック自社開発の高容量バッテリーを採用しており、重量約745gという超軽量ボディながら、JEITA 2.0基準で約10時間という長時間駆動を誇る。
JEITA 2.0基準は、従来のJEITA 1.0基準よりも計測条件が厳しくなっており、駆動時間は短くなる。JEITA 1.0基準ならレッツノート RZ4の駆動時間は約14時間となる。
実際に無線LANを常時オンにした状態で、文書作成やネットサーフィンなどを行ってみたが、9時間程度の動作が可能であった。これだけ持てば、外回りの営業の際などにACアダプターを持ち歩く必要はないだろう。
ACアダプターもコンパクトで軽く持ち運びやすい
レッツノート RZ4は、インテル最新CPU「インテル® Core™ M プロセッサー」と高容量バッテリーの採用で、JEITA 2.0基準で約10時間という長時間駆動を実現しているが、海外出張などでは、当然ACアダプターも一緒に持って行くことになる。
本体がコンパクトで軽くても、ACアダプターが大きくて重いのでは、出張時に持って行くビジネスノートPCとしては不合格だが、レッツノート RZ4は、ACアダプターも非常にコンパクトで軽い。
もちろん、AC100~240V対応のワールドワイド仕様なので、世界中どこの国でも利用できる(国によっては変換プラグなどが必要になるが)。また、ウォールマウントプラグが付属しているのも便利だ。ウォールマウントプラグを使えば、壁のACコンセントに直接ACアダプターを取り付けることができ、よりスマートに利用できる。
タブレットモードで立ったまま利用できるのも2in1の魅力
レッツノート RZ4は、360度回転する2軸ヒンジを備えており、ラップトップモードとタブレットモードの2種類の形態で利用できることが特徴だ。こうした製品は、2in1と呼ばれているが、約745gと軽いレッツノート RZ4なら、タブレットモードにすれば、立ったままでも無理なく利用できる。
他社からも2in1 PCは登場しているが、重量が1kgを超えるものが多く、片手で持って立ったまま長時間使うには重量的に厳しい。また、重量は軽くても、2in1ではないクラムシェルタイプのノートPCでは、やはり立ったまま使うには無理があるが、レッツノート RZ4なら椅子に座らなくても、空港や駅で、立ったままネットにアクセスし、メールをチェックしたり、乗り換え情報を確認することも気軽にできる。
タブレットモードでも、手書きでメモを取ったり、ソフトウェアキーボードを使って、メールの返事をすることはできるので、時間を有効に活用したいビジネスマンには最適だ。筆者も、タブレットモードのレッツノート RZ4を片手で持って立ったまま操作してみたが、それほど重いとは感じず、快適に利用できた。
本格的なキーボードを備えたレッツノート RZ4は出張に最適
単に立ったままメールをチェックしたり、乗り換え情報や地図を確認するだけなら、8型クラスのタブレットPCやAndoridタブレットなどでも十分だが、出張の報告書を書いたり、メールに長文で返事をするにはやはりキーボードがないと効率が悪い。
レッツノート RZ4は本格的なキーボードを備えており、ラップトップモードでは、通常のクラムシェルタイプのノートPCとして利用できることが魅力だ。Windows搭載タブレットPCでは、CPUにAtomなどを搭載していることが多いが、Officeなどで長めの報告書を作成するにはやや非力に感じることもある。
しかし、インテル最新CPUである「インテル® Core™ M プロセッサー」とSATA対応の高速SSDを搭載したレッツノート RZ4は、Core iシリーズを搭載したノートPCと比べても遜色のない操作感を実現している。キーボードの使い勝手については、第1回で紹介したとおりだが、横キーピッチ16.8mm、ストローク1.5mmが確保されているので、打鍵感は良好だ。キー配列も標準的で、カーソルキーが1段下げられたこともあり、一般的な男性なら窮屈さを感じることなく、報告書などの長文も快適に作成できる。
なお、今回試用したのは店頭モデルの「CF-RZ4CDMBR」だが、直販サイトのパナソニックストアでは、よりスペックの高い直販限定モデルも用意されている。例えば、店頭モデルのCPUは、インテル® Core™ M-5Y10 プロセッサー(0.8GHz)だが、直販サイトでは上位のインテル® Core™ M-5Y70 vPro™ プロセッサー(1.1GHz)を搭載したモデルも購入できる。
SSD容量についても、店頭モデルは128GBまたは256GBだが、直販限定モデルでは512GBも選択できる。店頭モデルでも、十分高いパフォーマンスを実現しているが、性能にとことんこだわりたい場合や大容量ストレージが必要な場合は、直販限定モデルをお勧めしたい。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Ultrabookは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
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